昔から定番の模造紙を使った自由研究のまとめは、今も変わらず人気です。
何かの比較や実験のまとめ、歴史についてなど、イラストや表を盛り込んでみんなに分かりやすく説明しながら発表するのに向いています。
休み明けの発表を前提に、学校から「模造紙にまとめるように」と指示される場合もありますよね。
この記事では小学生の自由研究を模造紙にまとめるときのコツや、模造紙を扱う際に破れにくく、安心して持ち運びしやすくするための方法などについて書きました。
小学生の自由研究のまとめ方で模造紙を使う場合
自由研究のまとめに模造紙を使うメリットとしては、大きな紙にまとめるので一目で内容が分かり、遠くからでも見やすいという点が挙げられます。
スケッチブックやポケットファイルと違って一枚の紙なので、マグネットで黒板やホワイトボードにサッと貼ることができますし、注目してほしいところを指し示しながら説明ができるので発表がしやすいですよね。
でも逆に、模造紙を使うことによるデメリットもあります。
スケッチブックやファイルに比べて紙が大きいので、慣れていないと適した大きさで字を書くのが難しいです。ついつい小さな字で書いてしまったり、逆に頑張って大きすぎる字で書いてしまったり…。曲がらないようにまっすぐ書くのも大変だと思います。
黒板や壁に掲示した時の見た目もイメージしにくいので、「パッと見たときに分かりやすいようにまとめる」ということが難しい場合もありますよね。
また、勉強机の上では狭くて書けないため大きなテーブルや床などの上で書く必要があって、特に低学年の子にはちょっと大変な作業になります。
もし学校から、まとめる方法に「模造紙」の指定がない場合は、スケッチブックやファイルを使ってまとめる方法もおすすめですよ。
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でも「どうしても大きな紙にまとめたい!」とか、「学校からの指定があって模造紙にまとめなければならない」というときには、ちょっとしたコツをおさえると書きやすくなりますよ。
自由研究をうまく模造紙にまとめるにはレイアウトが大事
テーマが決まって書く内容の下書きや資料を揃えたら、いきなり模造紙に書き始めるのではなく、まずA4くらいの紙に簡単な設計図を書くのがおすすめです。
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パッと見たときに題名で興味を引き付け、説明がなくても見ただけでだいたいの内容がわかるようにまとめられるといいですね。
模造紙の場合はレポートのように長文をたくさん書き込んで説明するよりも、写真やイラストや表をうまく活用すると、ちょっと離れたところからも見やすくわかりやすくまとめられます。
自分で撮影した写真を使うときは、普通の写真を貼ると持ち運びの際に筒状に丸めにくくなってしまいますので、プリンターでカラー印刷したものを切って貼ると見やすくなりますよ。家にプリンターがなくてもコンビニでできます。
設計図で決めておきたいポイントはタイトルの大きさと全体のレイアウトです。どこにどの写真やイラストや表を配置するかを決め、説明文のスペースはどのくらいあるかを確認します。
タイトルはしっかり目立つように、他の文字よりも大きく書きます。
説明文の文字は、全体の文字数や、表や写真やイラストなどの配置によって大きさが変わります。
それぞれの見出しは、本文より少し大きめにするか、太くしたり色を変えたりすると見やすいですね。
設計図が出来上がったら、それをもとに模造紙に鉛筆でザッとレイアウトの線を書き写し、文字の下書きをしていきます。
鉛筆で下書きをしてからペンでなぞるのは「二度手間!」「めんどうくさい!」と思うかもしれませんが、小学生にいきなりペン書きはおすすめできません。
「間違えたらそこに紙を貼って…」などと修正をしながらの方が却って時間と手間がかかってしまいますし、仕上がりのきれいさから考えても、きちんと鉛筆で下書きをしてからペンで仕上げるほうがいいですよ。
文字の大きさを揃えたり、曲がらないでまっすぐ書いたりするのに便利なのが線入りの模造紙です。
「マス目模造紙」とか「方眼模造紙」というもので、文具売り場のほか、100円ショップでも売られていたりします。
マス目があるといっても遠目からはあまりわからない程度なので、見ていて邪魔に感じることはありませんし、文字を書くにしても写真などを貼り付けるにしても曲がらずきれいに仕上げることができるのでおすすめです☆
スケッチブックやファイルなど冊子形式の場合は表紙が必要ですが、模造紙の場合は表紙がありません。タイトルはもちろん、クラスや名前も忘れずに書きましょうね!
自由研究の模造紙を持ち運びしやすくするための一工夫
学校に持っていくときや家に持ち帰るとき、くるくるっと丸めて輪ゴムなどでとめますよね。スケッチブックやファイルと違ってランドセルやバッグに収まらないので、手で持って行かないといけません。
子供って筒状の紙を持たせると振り回したりすることもありますよね。刀に見立てて振り回さなかったとしても、バトンみたいにくるくるしてみたり指揮者みたいに振ってみたり…わざとじゃなくても、何かにぶつけてしまったりすることもよくあります。
すると、だんだん端の方がボロッとしてきたり輪ゴムでとめたところから切れてしまったりなんてことも。
そんなことにならないように、模造紙には「裏打ち」をするのがおすすめです。
用意するのは布のガムテープ。
模造紙を裏返して、四辺のなるべくギリギリのラインに貼ります。これだけでも端が切れなくなりますが、さらに対角線に貼ってバッテンにするとより安心ですね。子供にはちょっと難しいので、子供に模造紙を押さえてもらって、ガムテープは大人がやってあげた方がいいです。
ガムテープを貼るときに失敗してしまうとこわいので、模造紙に文字を書く前に、一番最初に貼るようにしましょう。
裏にガムテープを貼ることで模造紙が丸まらず、平らになるので文字が書きやすいというメリットもありますよ。
書き終わったらくるくる丸めて輪ゴムでとめます。学校に持っていく日に雨が降っていたら、ビニール袋で包んで持たせましょう。模造紙の短い辺は788㎜なので、40リットルくらいの大きなビニール袋があればスッポリ入れられますし、無ければ大きめのレジ袋などを両端からかぶせてあげてもよさそうです。包み込むようにまとめて輪ゴムなどでとめてあげると持ちやすいです。
まとめ
自由研究をまとめるのに昔から定番の模造紙。一目で内容が伝わるので、発表をするのに向いています。
でも大きな紙に見やすくまとめるのは、慣れないとかなり難しいものです。まとめレポートを用意したら、いきなり模造紙に書くのではなく、レイアウトを決めるために設計図を書くのがおすすめです。マス目入りの模造紙ならまっすぐ字を書いたり写真などを貼ったりするのに便利です。
模造紙の裏には補強のために布ガムテープを貼ると、持ち歩くときにも安心です。