お勤めしている方はもちろんですが、結婚すると夫の代わりに夫の上司へ年賀状を書くこともあり、マナーに迷ったりすることもありますよね。その中で「これっていいのかな?」と迷ってしまうことが多いのが子供の写真付き年賀状についてです。
結婚や出産の際には上司や同僚に仕事上の負担をかけてしまったりお祝いを頂いたりすることもありますので、直後の年賀状は「報告がてらお礼を」ということで仕事関係にも写真つき年賀状を送る人が最近増えているようです。
結婚報告は本人の写真ですが、出産報告の写真は赤ちゃんの写真ですよね。上司とは関係のない子供の写真付き年賀状を上司に贈るのは、マナー的にはどうなのでしょうか。
上司への年賀状に子供の写真を使ってもいい?
写真つき年賀状の良い点は、「一目で様子が伝わる」ということだと思います。結婚報告で写真つき年賀状を送ると「相手の方はこういう方なんだな」とわかりますし、子供の写真つき年賀状を送れば「こんなに大きくなったんだな」「◯◯に似ているな」など、言葉で説明するよりも相手によく伝わりますよね。
一般的に、上司に写真つき年賀状を送るのはあまりよくないとされています。
ただ、お祝いを頂いたりした上司に、報告を兼ねて写真つき年賀状で改めてお礼をするのは「絶対にマナー違反!」だとは思いません。
でも、気を付けなければならないのはその上司との関係性です。
お互い気さくに家庭のことも話せるような間柄であれば、写真つき年賀状を送っても悪い印象を与えることはないかもしれません。
それほどでもない場合や迷ったときは、上司に写真つき年賀状を送るのは避けた方がいいですよ。特に年配の方は、「上司に写真つき年賀状を送ってくるなんて非常識だ」と思う方も多いです。
また、上司が独身の場合にも、結婚や出産報告がメインの写真つき年賀状は遠慮した方がいいかもしれませんね。
写真がなくても手書きで報告やお礼を書くことはできますよね。中には「写真が見たかった」と年明けに言ってくる方もいるかもしれませんが、その方には後で写真だけを見せればいいと思います。
出産報告とお礼で上司に写真つき年賀状を送った場合も、次の年からは写真なしの年賀状に戻しましょう。
子供の写真入り年賀状は毎年作るかもしれませんが、親戚と違って上司に子供の成長を報告する必要もないですよね。
親戚と同じように子供や家族の写真つき年賀状を毎年送り続けてしまうと「手抜き」「非常識」と思われてしまうことがあります。
プライベートと仕事はしっかり分けて、年賀状も相手に合わせて作り分けるのがおすすめです。
ちなみに、上司だけではなく同僚や友人にも、結婚式や子供の写真を気軽に送るのは避けた方がいいとされています。
→年賀状の子供の写真マナー☆写真なしにするべき?友人宛てのデザイン
色々な状況の方がいる中で、仕事の同僚など仲間内で写真の有り無しを分けるよりは、みんなに同じデザインの年賀状を出した方がずっと楽ですし、誰も傷つかずに済みますね。
年賀状を上司に送るとき子供の名前があるのは変?
出産報告として写真つきの年賀状を送った場合は、最初から子供の名前も入れて作っていることが多いのでそれはそのままでいいと思います。
でも次の年からは、上で書いたように上司には「仕事用」としてプライベートとは別に作った年賀状を送った方がいいので、そもそも子供の名前は入れずに自分の名前のみで作りますよね。
家族ぐるみでお付き合いのある上司なら別ですが、普通は子供と上司は関係ありません。
年末の忙しい時期ですし、手間を考えるとプライベート用と仕事用の年賀状を兼用したいところですが、できれば差出人の名前は働いている本人だけにしたほうがいいようです。
上司に送る年賀状のおすすめデザインは?
最近はパソコンとプリンターがあれば簡単に何種類も作ることができますので、作り分けるのも思ったより手間はかかりません。仕事関係といっても、親しい同僚には友人と同じプライベート用の年賀状でもいい場合がありますよね。
上司に送る年賀状の枚数が少なければ、様々なデザインでバラ売りしている年賀はがきもありますので、そういったものを利用してもいいですね。
上司にも送る仕事用の年賀状デザインにどういうものを選んだらいいか迷ったら、「ビジネス用」として作られたデザインを使ったり、参考にしたりすると安心です。
私がいつも選ぶのは「謹賀新年」や「あけましておめでとうございます」といった賀詞と落ち着いた雰囲気のイラストのみがデザインされたものです。
「旧年中は大変お世話に……」などといった挨拶文が入っているものは便利そうですが、そういったデザインを選んでしまうと手書きの一言コメントが書けなくなってしまいますよね。
印刷しっぱなしで送るか手書きの挨拶が入っているかで、印象は大きく変わりますよ。上司への年賀状には必ず手書きでコメントを添えましょう。
まとめ
一般的に、上司へ写真つき年賀状を送るのは避けた方が無難です。もし写真つき年賀状を使う場合は、上司との関係性や状況を考えた上で送るようにしましょう。
年賀状はプライベート用と仕事用を分けて作るのがおすすめです。
子供は上司や仕事とは関係ないので、プライベート用の年賀状と兼用したとしてもできれば差出人の名前は働いている本人だけを書きましょう。
上司など目上の方への年賀状は特に、手書きの挨拶を添えるようにすると印象が良いです。そのため、年賀状のデザインは賀詞と落ち着いたイラストのみのものがおすすめです。