男の子の健やかな成長を願う端午の節句。初節句を迎える赤ちゃんをお持ちのご家庭では、兜や五月人形の飾りつけやお祝いの食事会の用意など、いろいろ準備されているのではないでしょうか。
端午の節句に行う行事の一つとして菖蒲湯があります。子供のころに入ったことがある方も多いのではないでしょうか?
菖蒲湯には邪気や病疫を祓う意味があり、健康への願いも込められているので、初節句を迎える赤ちゃんも入れてあげたいですよね。
この記事では、初めて菖蒲湯を用意する方のために「赤ちゃんでも入れるか」「菖蒲はどこで買えるか」「菖蒲湯の入れ方」について、注意点も含めてご紹介します。
端午の節句の菖蒲湯は赤ちゃんでも大丈夫?
赤ちゃんにとって初めて入る菖蒲湯ですから、「刺激が強くないかな?」「香りは大丈夫かな?」と心配になってしまいますよね。
菖蒲湯は赤ちゃんが入っても大丈夫です。うちの息子は生後5か月の時に初めて入りましたが、何の問題もありませんでしたよ。
むしろ菖蒲湯には保湿効果もあるので、乾燥しがちな赤ちゃんのお肌を整える効果がありますし、香り成分にはリラックス効果があるので、お風呂上りにはスヤスヤ眠ってくれるかもしれませんね☆
ただ、何ごとも個人差がありますので、もし菖蒲湯に入れていて普段と違うところがあったらすぐにシャワーで洗い流して様子を見ましょう。
成分的には赤ちゃんが入っても問題ないと言われている菖蒲湯ですが、菖蒲の葉は意外と固く、赤ちゃんの柔らかい肌が触れると接触性の刺激になることは考えられますので、その点だけ注意して赤ちゃんが直接触れないようにしてあげましょう。
菖蒲湯に使う菖蒲の価格と購入方法は?
菖蒲湯に入れる菖蒲は、五月に入るとスーパーの花や野菜の売り場でよく見かけます。「菖蒲湯」とプリントされた長い透明なビニール袋に入って、バケツなどに立てて400~500円ほどで売られていることが多いです。
八百屋さんやお花屋さんでも売られていることがありますが、お花屋さんで購入するときに注意しなければならないのが「菖蒲の種類」です。
菖蒲にはサトイモ科のショウブ(匂いショウブ)とアヤメ科のハナショウブ(花菖蒲)があるんです。端午の節句に飾る、紫や白のきれいな花を咲かせる菖蒲が花菖蒲で、菖蒲湯には入れません。
菖蒲湯に入れるのは匂いショウブ。花がついていない方です。お花屋さんで「菖蒲湯用」と言っても、アルバイトの店員さんだと勘違いしていることもあるかもしれないので、購入するときは気を付けましょう。
菖蒲湯の入れ方
土がついていることもあるので、お風呂場で一度シャワーをかけて洗い流すと安心ですよ。そのあと根元のあたりを輪ゴムで束ね、浴槽に入れてからお湯をためて沸かします。
時々菖蒲と一緒にヨモギが入っていることがありますので、その場合はヨモギも菖蒲と一緒にゴムで束ねます。ヨモギにも厄除けの意味があって、地方によっては菖蒲と一緒にお風呂に入れる習慣があるそうです。菖蒲のようにヨモギにも薬効があるので、ぜひ一緒に入れましょう。
菖蒲の葉が赤ちゃんの肌に触れるのが気になる場合は、菖蒲のエキスをお風呂のお湯に混ぜる方法もあります。菖蒲の葉を包丁やハサミで細かく刻み、ガーゼやお茶パックに包んで熱湯を注ぎ、10分置いて抽出した液を浴槽のお湯に溶かします。
この方法なら濃さも調節できますし、葉に触ることもないので安心ですが、菖蒲の葉をハチマキのように頭に巻いて「頭がよくなるように」、お腹にまいて「健康で過ごせるように」というおまじないもありますので、もう少し大きくなったらやってあげるとたのしいですよ♪
まとめ
端午の節句に入る菖蒲湯には、赤ちゃんはもちろんお年寄りまでみんなの健康を願う意味が込められています。
成分的には赤ちゃんにも問題ないですが、菖蒲の硬い葉が当たるのが心配な場合や濃さを調節したい場合は菖蒲の葉を刻んで熱湯で抽出したエキスを使いましょう。
保湿効果やリラックス効果もあるので、お風呂上りの赤ちゃんは気持よくスヤスヤ眠ってくれるかもしれませんね☆