どこかでふと「実印」という単語を耳にしたとき、「そういえば私、実印なんて持っていない!」ということに気づくと「みんな持っているのかしら?」「持っていないといざという時に困るんじゃない?」「実印が必要な『いざという時』ってどんな時なの?」と色々気になってしまいますよね。
実は私、はんこ屋の娘なんです。いつも店で遊んでいたので、物心つく前から大人になるまで父がはんこを彫る様子を眺めたり、店に来るお客さんが父に実印について相談する様子を聞いたりして育ちました。
そんな私が、多くの方が疑問に思っているような「実印って〇〇?」について書いてみました。この記事は「主婦が実印を作るタイミング」についてです。
主婦にも実印は必要?
「実印」というと、社会人なら持っていて当然なんじゃないかとか、そんなイメージもあるようですね。でも、社会人だからといって実印を持たなければおかしいというわけではありません。
ちなみに、私は「はんこ屋の娘」で結婚前は「商社で会社員」として働いていましたが「実印」は持っていません。なぜかというと、実印を使う機会が今までなかったからです。
「実印」というのははんこの種類ではなく、各自治体で「印鑑登録をした印章(はんこ)」のことなんです。普通、印鑑登録というのは必要になったときに行うものなので、今まで実印を使う機会がなければ実印を持っていなくて当然なのです。
ですから、私のように実印を使う機会がないまま結婚して主婦になると、その後もなかなか使う機会はないと思います。(「実印の作り方は女性の場合もフルネーム?大きさのおすすめは?」の記事も、よかったら参考にしてみてください。)
その代わり旦那さんは実印を持っているのではないでしょうか。でも実印というのは「一家に一本」ではなく「一人に一本」です。旦那さんの実印は旦那さんのものであって、夫婦であろうと親子であろうと共有はできないのです。
ですから、もし今後あなたに実印を使う機会があるなら、その時はあなただけの印章(はんこ)を用意して印鑑登録をする必要があるということですね。それまでは無理して作る必要もありません。
でも、今のところ実印は必要はないけれど、今後、実印を用意しなきゃいけないときに慌てて適当なはんこで済ませてしまわないためには「実印として登録できる自分だけの印章(はんこ)」を用意しておくのはいいと思いますよ。
私も「実印として登録できる印章(はんこ)」として、私が生まれたときに父が彫ってくれたものを持っています。私の宝物です!
実印を使う場面ってどんな時?
では、実印を使う場面ってどういう時でしょうか。
ざっくりいうと「大きな金額の取り引きを行う時」です。例えば
・自動車を購入するとき、売却するとき
・ローン契約を組むとき
・遺産相続をするとき
などに実印が必要になります。主婦なら、家や車を購入するのは旦那さんの場合が多いですが、妻名義で購入する場合には実印が必要でしょうし、実家の遺産を相続することになった場合にも必要になりますね。
実印を作るタイミングのおすすめは?
実印を、というより実印として登録できる印章を作るタイミングですが、一般的には「成人した時」「就職した時」「結婚した時」など、人生の節目に用意することが多いようです。
主婦の場合なら「誕生日」や「子供を出産した時」などはどうでしょうか。「この印はあの時に作ったもの」という記念になるような、とっておきの印章を作って大事に使われるといいと思いますよ。
そのために、実印が気になっている今から、お店や材質や書体や彫り方や価格など色々リサーチして準備しておくと、満足のいくお気に入りの印章を作ることができるのではないでしょうか☆
「実印に彫る書体の選び方!なぜ印相体が人気なの?書体で運が変わる?」
「実印と銀行印の違いとは?作る店と手彫り機械彫りおすすめはどっち?」
の記事もリサーチの参考にしていただけると思います。
まとめ
実印は、自治体で「印鑑登録をした印章」のことです。大きな金額の取り引きを行う際などに使います。
今まで実印を使ったことがない主婦で、これからも特に使う予定がなければ無理に焦って作る必要はないと思います。
ただ、もし必要になったときに「お気に入りのはんこを実印にしたい!」とこだわって作るとなると、時間がかかることもあり、こだわりは断念せざるを得なくなる可能性もあります。
そうならないためにあらかじめ実印にできる印章を用意するなら、人生の節目など記念になるタイミングで作るのがおすすめです。主婦なら「誕生日」や「子供を出産した時」などがいいと思います。
それまでにじっくりリサーチして、ぜひお気に入りの印章を作って大事にしてくださいね!