6月ごろになるとスーパーの野菜売り場や八百屋さんで青梅を見かけるようになりますよね。
青梅といえば梅酒のイメージが強くて「うちは誰もお酒飲まないし」「めんどくさそう」「たまにしか飲まない梅酒なら買えばいいし」……と、スルーされてきた方も多いのではないでしょうか。
でも梅酒と同じ青梅でできる「梅ジュース」なら、お子さんからお年寄りまで家族みんなで美味しく飲むことができて、いいこともいっぱい!
我が家でも毎年作っている梅ジュースのもと「梅シロップ」の簡単な作り方と、ジュース以外の活用方法をご紹介します。
梅ジュースは夏バテにおすすめ!
私はお酒が飲めないので、子供のころから母が作ってくれていた梅シロップを毎年作っています。
結婚当初、夫は酸っぱいのが苦手なのでもしかしたら飲まないかもしれないと思って自分の分だけ少量作ったのですが、思いのほか大好評であっという間に底をついてしまいました。それからは毎年、保存瓶2つ分漬けることにしています。
梅酒もそうですが、梅シロップも梅を漬けてからすぐには完成しません。一応、全ての砂糖が溶けたら飲むことはできますが、美味しくなるためにはもう少し置いて、夏の暑さが厳しくなってくるころからが飲み頃だと思います。
ちょうど飲み頃を迎えるころ、熱帯夜でよく眠れなかっただるーい朝に「梅ジュースを一杯飲むだけでシャキッと元気が出てくる!」と言って毎朝飲んでいます。
息子は朝だけでなく、学校から汗だくで帰ってくると「ママー!梅ジュースちょうだい!」と言ってそれはそれは美味しそうに飲み干します。
梅ジュースにはクエン酸が豊富に含まれているので、疲労回復に効果的なんですね。
砂糖もたくさん使っているのでがぶがぶ飲むのは良くないと思いますが、砂糖のおかげで保存性もあり、豊富なクエン酸も「酸っぱい!」と顔をしかめたりせず美味しく、爽やかでフルーティーな梅の風味を楽しみながら飲むことができるので夏にぴったりの飲み物ですよ。
お子さんにも手伝ってもらって一緒に作ると、「梅の実ってこんなに硬いんだね」とか「いい匂い!」とか「ジュースにはこんなにたくさんお砂糖が入っているんだね」とか「きれいな緑で真ん丸だった梅の実がこんな姿に!」とか……梅の実や砂糖の変化を見て、色々な発見や感想が聞けて親子で楽しめますよ!
梅シロップの簡単な作り方
梅酒や梅シロップを作るときの砂糖には氷砂糖を使うことが多いと思いますが、いつも私が作るときに使うのは「ザラメ糖」です。氷砂糖で作るよりシロップやジュースの色が濃くなると思いますが、氷砂糖より溶けやすく、コクがあっておいしいですよ。
材料と用意する物(4リットルの保存瓶1本分)
・青梅 1キロ(なるべく傷のない、きれいな緑色のもの)
・ザラメ 1.5キロ
・酢 200ミリリットル
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・4リットル保存瓶
・ホワイトリカー(瓶の消毒用に使います)
・キッチンペーパー
・竹串
・ボウル
梅を漬ける前に大事なのが下準備です。下準備をしっかりしておくと失敗なくおいしい梅シロップが作れますので、ここは手を抜かないようにしましょうね。
下準備
1.保存瓶をきれいに洗って乾燥させます。キッチンペーパーにホワイトリカーをしみ込ませ、瓶の内側やふたの内側を拭いて消毒します。そのまま自然乾燥させればOKです。
2.梅をボウルに入れて優しく洗います。流水をかけながら全体を優しく流し、2回ほど水を換えて汚れを洗い流します。
3.ヘタを竹串で取り除きます。この時、梅の実にキズをつけないように気を付けましょう。
4.梅の実一つ一つをキッチンペーパーで丁寧に拭き、残っている汚れや水分をしっかり取り除きます。大きなキズのついている実や傷んでいる実は、残念ですがカビなどの原因になるので捨てましょう。
作り方
1.保存瓶に梅とザラメを3分の1ずつ交互に重ねて入れていきます。
2.上から酢を注ぎ入れます。
3.ふたを閉め、日の当たらないなるべく涼しいところに置きます。
4.砂糖に触れている部分から茶色っぽく変色していきます。毎日優しく瓶をゆすって全体に砂糖が行き渡るようにします。
5.2~3日くらいでだんだん水分が上がってくると思うので、全体が浸かるように、ザラメを溶かすように毎日瓶をゆすりましょう。
6.3週間くらいしたら全部のザラメが溶けて飲めるようにはなります。でも美味しくなるのは2カ月後以降なので、できればそれまではガマンするのがおすすめです!
真夏の梅ジュースは最高ですよ!
※梅の実はエキスを絞り出されてシワシワのカチカチになりますので、食べても美味しくないです。
梅シロップの活用方法
梅シロップはお好みの濃さ(3~5倍くらい)に薄めて飲みます。「カルピスぐらいの割合」と覚えていただけると分かりやすいと思います。
水はもちろん、甘味のない炭酸もおすすめですし、冬に風邪をひいたときなどにはお湯で割って飲むこともあります。ホットも美味しいんです。
夏の寝起きのぐったりした時は水割り、汗だくで帰宅した時はソーダ割り、冬や風邪の時にはお湯割りが我が家の定番です。
梅シロップは梅ジュース以外にも活用方法があります。
かき氷のシロップに…梅シロップをかけると、あっさりさっぱり美味しい大人のかき氷になります。もちろんお子さんにも。
パンケーキのシロップに…いつもはメープルシロップやはちみつをかけるパンケーキも、梅シロップをかけるとフルーティーでさっぱりした風味がクセになります。
プレーンヨーグルトに…甘すぎずスッキリとした味わいになります。
お料理にも…醤油と混ぜて酸味の柔らかい甘酢ダレにしたり、醤油・ごま油・いりごまと混ぜてドレッシングにしたりと活用しています。割合はお好みで。酸味を足したい場合はお酢も足してくださいね。
まとめ
青梅で作る梅ジュースは、お子さんからお年寄りまで家族みんなで美味しく飲めて、夏バテ解消にも効果的なのでとってもおすすめです。
作り方も簡単ですし、下準備さえしっかりしておけば失敗することもなくおいしい梅シロップが出来上がります。
梅シロップは梅ジュース以外にも色々な活用方法があります。どれも美味しいのでよかったら試してみてくださいね。
アルコールが無いので梅酒に比べると保存がきかないと言われていますが、1年は大丈夫です。
ちなみに、この方法で作った梅シロップの「2年物」を飲みましたが問題なく美味しかったです。ただ、保存場所や気候によっても違ってくるかもしれないのでご自身で判断して「おかしいな」と思ったらやめておきましょう。