刺繍が施されているシャツなどを素肌に着て、チクチク痛かったりかゆかったりしたことありませんか?
手縫いの刺繍ではあまりこういうことはありませんが、ミシン刺繍の場合、裏がチクチクすることって多いですよね。
「そのうち慣れるかな?」
「洗濯していくうちに柔らかくなるかな?」
と我慢して着ているのはストレスですし、肌にも良くなさそう!
実は、意外と簡単にチクチクを防ぐことができたのでご紹介します☆
刺繍の裏がチクチクして痛い!対処法は?
せっかく気に入って買った素敵な刺繍のTシャツなのに、「着てみたら刺繍の裏がチクチクする!」なんて、残念ですよね。
インナーを着られるならいいですが、素肌に着るようなものだと我慢して着ている人も結構多いようです。
私の場合チクチクしているのを我慢して着ていると、そのうち刺激で肌がかゆくなって赤くかぶれてしまうこともあります。
子供や敏感肌の人は肌が刺激に弱いので要注意ですよね!
うちの息子も昔から刺繍裏やタグのチクチクが苦手なのですが、最近買った新しい体操着は胸にネーム刺繍が施されていて、その裏が「チクチクして痛くて着れない!」ということでした。
裏返してさわってみると、たしかにザラザラする部分があります。
よく見てみると、刺繍するときにあてる不織布の取り残しが何ヵ所かにありました。
この不織布の接着芯ってけっこう硬いので、取り残したところがあるとチクチクを感じることがあるんですよね。
名前刺繍の場合は細かい部分が多いので、その分不織布の取り残しも多いようです。
刺繍部分を両手の指先でつまんで、もみ洗いするときのようにくしゅくしゅっと軽くもむと、残った不織布が浮いてきて外れやすくなりますよ。浮いてきたら、刺繍がほどけたり糸を引っ張ったりしないように気を付けながら優しく少しずつ取り除きます。
名前の場合は一文字ずつ、大きめ刺繍の場合は少しずつ場所を移動させながらやるのがコツです。
これだけでチクチクが解消することもあるのですが、「まだチクチク痛い!」という場合はあて布でガードしましょう。
刺繍の裏にあて布を縫い付ける方法
あて布には、表に透けて目立たない色の、薄くて柔らかい生地を選びます。
黒や紺など濃い色のシャツならどんな色でも問題なさそうですが、白や薄い色のシャツの場合、同じような色のあて布を選ばないと透けてしまうかもしれません。もしくは薄いベージュを選ぶと目立たないかもしれませんね。
いらないストッキングやタイツがあれば、それを切って利用するのもおすすめですよ。切りっぱなしでもほつれないし、薄くて肌触りがやわらかく、さらにベージュなら色が表に響きません。
とはいえ、服の内側にお母さんのストッキングがついてたら……微妙ですよね(笑)。自分の服ならいいのですが。
今回は息子の体操着なのでストッキングではなく、白くて薄い生地を選びました。ガードしたい刺繍の大きさに切ります。
まわりを縫ってしまうと縫い目が目立つので、刺繍の裏部分だけを針ですくうように縫い留めていきます。
刺繍の表に縫い目が出ないように気を付けましょう。
このくらいザックリとした縫い目でも大丈夫。
あて布の上下左右が固定されて、めくれて刺繍の裏が肌に触れたりすることがなければOKです。
最後の玉留めはできるだけ文字の中心に近い位置のあて布の下にすると、着たときに気になりませんよ。
表から見るとこんな感じに。
縫い目が表に出ないようにだけ特に気を付けましょう。
刺繍の裏にアイロンでシートを貼る方法
洗濯表示を確認してアイロンが使える服であれば、アイロン接着の補修シートで刺繍裏をガードする方法が使えます。とっても簡単で仕上がりもきれいですよ。
息子の体操着もアイロンOKだったので、薄地用補修シート(白)を使いました。
薄くて柔らかい生地でてきています。
この補修シートは色も8色あるので、服の色に合わせて購入できますね。
CP214 薄地用補修シート 6.5cm×45cm 全8色 アイロン接着 |
まず、ガードしたい刺繍の大きさに合わせて切り、角を丸く切り落とします。
こうしておくと、はがれやすい角がはがれにくくなります。
補修シートを霧吹きで湿らせるという説明書きがあったのですが、使える霧吹きが家になかったので水道で手を濡らし、その手で補修シートを湿らせました。
このシートを刺繍の裏に置き、綿100%のハンカチなどを補修シートがずれないように気を付けながら上にのせます。
中温(140~160℃)に合わせたアイロンで15秒~20秒押さえます。
表からもハンカチなどをのせてからアイロンで押さえておくと、よりしっかり接着できます。
冷めるまで動かさないで、しっかり接着させたら完成です!
表から見るとこんな感じに。
多少透けているような気もしますが気にならない程度です。手触りも柔らかくて、全くチクチクしないと息子にも好評です!
まとめ
ミシン刺繍の裏のチクチクが肌に当たって痛かったり痒かったりするときはまず、不織布の取り残しがないか確認してみてください。刺繍部分を指先でつまみ、軽く揉んでみると細かい部分の取り残しが浮いてくるので、優しく取り除きます。それでもまだチクチクする場合は、裏にあて布を付けて刺繍部分が直接肌に触れないようにすることで解消します。
アイロンをかけられる生地なら、アイロン接着の補修シートを使うと簡単できれいに仕上がるのでおすすめですが、アイロン不可の生地でも手縫いで簡単に縫い付けることができますよ。