入園準備でお子さんの制服や入園式用のスーツをサイズ直しする方はたくさんいらっしゃいますね。特に制服はぴったりサイズで用意するものではないので、サイズ直しは必須です。
入園したてのちっちゃなお子さんが、ちょっとぶかぶかな制服で楽しそうに通園する姿はとってもかわいくて微笑ましいですが、あまりに大きすぎたり動きづらかったりするとかわいそうですし、制服を着るのが嫌になってしまったら大変ですので、こまめにサイズ直しをしながら着せてあげたいですよね☆
前回はブラウスの袖のつめ方をご紹介しましたので、今回はブレザーのサイズ直しの簡単な方法をご紹介します。
ブレザーのサイズ直しのやり方
制服のブレザーやスーツの上着はブラウスやシャツとは違って、直しにくい印象が強いですよね……。生地もしっかりしているし、裏地がついていたり、全体的に立体感があったり。
私も息子の幼稚園の制服のブレザーを直そうと思ったとき、をどこをどう直したらいいのか分からず途方に暮れたことを覚えています。
ネットで検索してみても、「袖口と裏地の縫い目をほどいて…」とか、「お直し屋さんに頼んだほうがいい」とか、大人の上着ならそうするのがいいのでしょうが、ちょくちょくサイズ直しをしなければならない子どもの制服には現実的でない情報ばかりでした。
パソコンとにらめっこしていても時間ばかりが過ぎていくので、とりあえず思いついた方法を試しにやってみることにしました。失敗したらやり直すつもりでザックリと。そうしたら思いのほかいい感じで、息子にも着心地を確認したところ好評だったのでそのまま採用しました☆
今回はその時の方法をご紹介します!
①まずはサイズ合わせをしましょう。ブラウスの時と同様、安全ピンをいくつか用意しておきます。
②ブラウスの時は裏返してからお子さんに着せましたが、ブレザーは表のまま着せます。
③「気を付け」の姿勢のように、お子さんに腕を下にピッと伸ばしてもらいます。
④袖口を内側に折り、2~3か所安全ピンで留めます。反対側も同様に。(お子さんのお手伝いはここまで☆)
⑤脱がせて袖を裏返し、袖口を袖の裏地にまつり縫いします。ブレザーやスーツの上着の袖は、大抵袖口に向かって少しすぼんでいますので、あまりきっちりまつっていくと表に返したときにしわが寄ってしまうことがあります。
着た時の手の甲側を優先してしっかりまつり縫いし、反対側の袖の筒の縫い目付近はザックリと、お子さんが着るときに指先をズボッと入れない程度に閉じておきましょう。跡がついてしまうので、アイロンがけはしないでください。
⑥両袖が縫えたら完成です☆
ブレザーの袖にボタンがついている場合は
大人のスーツの上着のように、袖口に飾りボタンがついている場合もありますね。
うちの息子の制服のブレザーは袖にボタンがついていないデザインでしたが、親戚からお下がりでもらったスーツを法事の時に着せるため袖を直そうとしたら飾りボタンがついていました。
この場合は、ちょっと面倒ですが一旦ボタンを全部取り外してから先程ご紹介した方法で袖を詰め、そのあと元のようにボタンを縫い付けていきます。この時にボタンを付ける位置や間隔が分からなくなってしまわないように、取り外す前に袖口のボタンの写真を撮り、画像に残しておくことをおすすめします。
ブレザーがぶかぶかな場合の簡単な対処法
ブレザーやスーツの上着も、ブラウスやシャツのように基本的には袖丈を合わせるだけでだいぶ着やすくなりますし、子どもたちはどんどん大きくなるので肩幅などは合わせず、そのまま着せる方が多いです。
ブラウスは薄いので多少肩が落ちていても気になりませんし、ブレザーなどの上着は逆に立体的でしっかりしたつくりなので、肩幅などを直そうと思ったら大がかりになってしまうためです。
ただ、あまりにも身頃がぶかぶかで動いているうちに肩が出てしまいそうだったりすると着心地が悪くてかわいそうですよね。そんな場合の、簡単にできる対処法をご紹介します☆
本当はうしろ身頃の幅を縮めたいところですが、襟もついていますし、背中がゴロゴロすると余計に着心地が悪くなってしまいますのでうしろ身頃はいじりません。
その代わりに、前身ごろをいじりましょう!と言っても、ボタンの位置を少し外側(脇側)に変えるだけです。お子さんにブレザーを着せてみて、合わせをちょっと深めに合わせてちょうどいい位置を探します。あまり深くしすぎるとおかしいので、バランスを見ながら決めましょう。
自然に仕上げるコツは、一番上のボタン位置はあまり変えず、下に行くほど少しずつ外側にずらしていくことです。
一番上のボタン位置をあまり変えてしまうと、襟元がつまった感じになって見た目に不自然になってしまいます。下の方を少しずつずらすだけで、だいぶフィット感が出てブカブカした印象がなくなります。
うちの息子は小柄なので、制服のブレザーもお下がりのスーツもこの方法で直して着せました。ほんのちょっとボタンの位置を変えただけなのに、着心地も見た目の印象もだいぶ良くなりますよ♪
まとめ
子どもの制服のブレザーやスーツの上着をサイズ合わせするなんて一見大変そうですが、今回ご紹介した方法なら袖口をまつってボタンの位置を変えるだけなので、成長に合わせてこまめに直してあげられますね☆
ただし、注意点があります。ブラウスと違って洗濯の際にクリーニングに出すこともあると思いますが、その時は必ず、詰めた袖を元に戻してから出すようにしましょう。クリーニング店はアイロンがけをして仕上げるので、後々ほどいたときに袖口の跡が残ってしまう可能性があります。前身ごろのボタンはそのままでOKです。
入園準備で制服のサイズ直しをされているなら、こちらの記事も参考になると思います。
入園入学準備のグッズ作成・制服のサイズ直し・名前つけに関する記事をまとめましたので、よかったら参考にしてみてください。入園入学準備☆手作りグッズの作り方・サイズ直し・名前付けのまとめ
少しでもお役に立てたら幸いです。