小金井市にある滄浪泉園(そうろうせんえん)は紅葉がきれいなので有名ですが、緑があふれ、紅葉以外のシーズンもとても気持ち良くゆったりとした時間が流れるおすすめスポットです。
この記事では滄浪泉園の見所と、アクセスや基本情報をご紹介します。
滄浪泉園は小金井にあるおすすめ癒しスポット!
入園時にもらったしおりによると「滄浪泉園」という名前は、この庭園付き別荘を所有していた波多野承五郎のために友人である犬養毅が大正八年に名付けたもので、「手や足を洗い、口をそそぎ、俗塵に汚れた心を洗い清める、清々と豊かな水の湧き出る泉のある庭」という意味があるそうです。
入り口の石標に刻まれた「滄浪泉園」という字も犬養毅が書いたものなのだとか。
この地域の特徴である「はけ」という地形を利用して作られた庭園は今でも当時と変わらずきれいな湧水が池に注ぎ、貴重な自然と昔からの武蔵野の面影を残しているようです。
宅地化などで当初の三分の一程度の広さになってしまったという庭園は、たしかにあまり広くはありません。
でも、いつ来ても静かで、うっそうと繁る林の中ではいろんな野鳥の鳴き声が聴こえ、爽やかな風が吹き、とても東京の街の中にいるとは思えない不思議な空間です。
私は家から割と行きやすいということもあり、よく息子と一緒に来てリフレッシュしています!
どの季節に来ても気持ち良いのですが、夏はここだけ涼しいために蚊が本当に多いです!
虫除け対策は必須ですよ。
子供や蚊に刺されやすい方は特に注意しましょう。
滄浪泉園の紅葉
滄浪泉園は紅葉の穴場スポットでもあります。
普段は休日の昼過ぎでも見学者は少な目なのですが、紅葉シーズンには紅葉狩りをする家族や写真撮影をするグループの姿もよく目にします。
とはいっても混雑することはなく、ゆったりのんびり散策したり写真を撮ったりすることができますよ。
紅葉の見頃はその年によってですが、大体12月の初旬で、都内の紅葉スポットの見頃と同じくらいです。
今回、2018年12月1日に見に行ったら、まだ紅葉し始めでした。
滄浪泉園の湧水と池
滄浪泉園には大きな池があります。
うっそうと繁った林の下に突然現れる池はとても神秘的です☆
石の階段を下りて池に沿って進んでいくと湧水が出ていてこの池に流れ込んでいるのですが、本当にきれいで、木漏れ日の中でチョロロロロロ……という音を聴きながら眺めていると本当に癒されます!
この湧水は「東京の名湧水57選」に選ばれているんですよ。
森林浴をしながらゆっくり池の周りを歩いていくと、にっこり微笑むお地蔵さまに出会います。
「おだんご地蔵」です。
更に進んでいくと、階段を少し上がったところでまたお地蔵さまに出会います。
こちらは「鼻欠け地蔵尊」。市内で一番古いお地蔵さまなのだそうです。
滄浪泉園といえば水琴窟!
私と息子が滄浪泉園の中で一番大好きなのは、何と言っても「水琴窟(すいきんくつ)」です☆
水琴窟というのは、地中に埋めた甕に水滴の落ちる音が反響して琴のような音が聴こえる仕組みです。
水鉢から自然に水が滴り落ちているのでそのままでも小さくきれいな音は聴こえますが、柄杓があるので水をすくって下の玉石にそっとかけます。
すると、ポロンポロンポロロン……と、なんとも言えない素敵な音が♪
側に立て掛けてある竹筒を石に立て、耳を当ててみると更によく聴こえますよ☆
いつも空いているので、私たちは毎回かなり長時間、水琴窟の音色を楽しんでいます。
でも、気づかないのか興味がないのか、素通りしていく方もけっこういるんですよね。
園内に進んで、右が池なのでみんなそちらに歩いていくのですが、水琴窟は池とは反対側、左手に見える東屋の手前にあります。
池の方から回ると、戻ってきた目の前にあるのですが、少し奥まっていて見えにくいのかもしれませんね。
滄浪泉園に行ったらぜひ忘れずに聴いてみてくださいね♪
滄浪泉園に駐車場はある?
滄浪泉園には駐車場がありません。
ですから、車で行く場合は近くのコインパーキング等に停めないといけません。
私はいつもJR中央線の武蔵小金井駅南口から徒歩で行きますが、小学生の子供と歩いて10分くらい、小さな子供とゆっくり目に歩いても15分~20分程度の距離です。
歩道も歩きやすいので、徒歩で行くのがおすすめですよ。
武蔵小金井駅の南口にはイトーヨーカ堂があるので、車をイトーヨーカ堂の駐車場に停めて、滄浪泉園に行った帰りにイトーヨーカ堂のレストランやフードコートでランチをしても良さそうですね。
滄浪泉園へのアクセスと基本情報
滄浪泉園の最寄り駅はJR中央線の武蔵小金井駅です。
徒歩でも10~15分程ですが、南口から出ているバスでも行けます。
京王バス・東府中行き「小金井警察署前」下車徒歩1分です。
駅から徒歩の場合は武蔵小金井駅南口を出たらそのまままっすぐ行くと連雀通りに出ますので、信号を渡って右に真っ直ぐ進んでいくと、道路の反対側にある多摩科学技術高校を過ぎた先の左手にありますが、気をつけないと通り過ぎてしまいそうです。
小金井警察署の前まで行ってしまうと行き過ぎです!
この看板を見逃さないようにしましょう☆
開園時間:9時~17時(入園は16時半まで)
休園日:毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月26日~1月4日)
公式HP:小金井市
園内には東屋や所々にベンチがあるので「お弁当やおやつが食べられるかも?」と思ってしまいますが、園内は飲食禁止です。
食事は済ませてから行くか、散策後に駅前でお店に入るなどするといいですね。
まとめ
滄浪泉園は東京の街中にありながら、昔からの武蔵野の面影を残す自然に溢れた癒しスポットです。
紅葉がきれいなことでも有名ですが、東京の名湧水57選に選ばれた湧水や、素敵な音を奏でる水琴窟は特におすすめの見所ポイントですよ。
どの季節も静かでゆったりと過ごせますが、夏はとても涼しいため蚊が多いので、虫除け対策は万全にして行きましょう。