鉄道大好きな子供からベテラン鉄道ファンの大人はもちろん、鉄道にあまり興味のない人までテンションが上がってしまうという、秋葉原ワシントンホテルの鉄道ルーム。
電車が大好きな子供を連れて、親子で泊まる人も多いです。
私も息子と一緒に何度か泊まったことがあるので、見所や注意点、食事などについて書いてみました。
秋葉原のワシントンホテルは鉄道ルームが楽しい!
JR秋葉原駅の中央改札口を出て右に直進し、信号を渡って目の前にあるのが秋葉原ワシントンホテルです。
場所柄、ビジネスから観光まで様々な用途で利用される秋葉原ワシントンホテルですが、テレビなどにも取り上げられてホテルの「目玉」となっているのが、一部屋しかない「鉄道ルーム クハネ1304」です。
鉄道に詳しい方ならご存知かもしれませんが、「クハネ」というのは鉄道車両の形式を表す記号です。「ク=制御車(運転台つき車両)」「ハ=普通車」「ネ=寝台車」ということで「クハネ=運転台つき普通寝台車」を表しているんですって(1304はホテルのルームナンバーです)。
部屋に入るとまず目に飛び込んでくるのが、立派なジオラマ!鉄道好きなら歓声が上がること間違いなしです☆
初めて行ったときには息子も「うわぁーっ☆すごいすごーい♪」と言って大感激していましたし、連れてきた私もジオラマの素晴らしさと息子の喜びようにテンションが上がりました。
部屋にはジオラマ以外にも鉄道好きが喜ぶポイントが。
部屋のいたるところにヘッドマークのステッカーが貼られていたり、キャビネットには鉄道模型やミニジオラマが飾られています。
ミニジオラマは時々内容を変えているのか、今回一年ぶりに来たら新しくなっていました。
その下の棚には鉄道や鉄道模型関係の雑誌などがたくさん。鉄道のDVDも何枚かあって、部屋のプレーヤーで自由に観ることができますよ。
部屋はトレインビューなので、ひっきりなしに行き交う新幹線や京浜東北線などを、ベッドの上で飽きるまで見ていられます。
雑誌のところに「コミュニケーションノート」という切符形のノートがあって、この部屋に泊まった人たちが感想などを書き込んでいます。
読んでみると、私のように電車が大好きな子供を連れて泊まりに来たというママや、出張の機会を利用して前から気になっていたこの部屋にマイNゲージを持参してきたというビジネスマンや、鉄道ファンの夫を喜ばせたくて誕生日プレゼントにサプライズで泊まりに来たという奥さんなど、いろんな方が思い出を綴っていてほっこりします。中には、鉄道模型に興味はなかったけれど、たまたまフロントでこの部屋しか空いていないと案内されて部屋に入って感激し、思わず写真を撮りまくって家族に自慢したという方も(笑)。「今度は子供を連れて来ます!」とか「また来たい!」と書いている方もたくさんいるように、この部屋はリピーターが多そうです。
じつは私と息子も7回ほど泊まっているリピーターです。「東京に住んでいるのに、わざわざ秋葉原に泊まるなんて一回で十分だわ」と最初は思っていたのですが、何度来ても飽きない上に、チェックアウトの際「リピーター特典」といって、半年以内に鉄道ルームの宿泊限定で5000円割引になる券がもらえるんです☆
5000円は大きいですよね!
鉄道ルームの予約方法
鉄道ルームの予約はオフィシャルサイトでの受付のみで、電話等での予約はできません。一日一部屋限定で人気なので、週末や長期休暇中は予定が決まったら早めに予約した方がいいかもしれませんね。
シングルルームなのですが、前日までに連絡すれば1名分ベッドを追加することもできます。
一旦大人一名で予約を入れてから、メールで追加の連絡をします。
中学生以上は一泊3000円、小学生までは2000円でベッドを1台追加できるのですが、小学生以下は添い寝なら無料です。
ただ、幅110センチとそんなに広いベッドでもないし、2台あった方がベッドの上に座って操作できるので、子供でも追加料金でベッドを2台にするのがおすすめですよ☆
子供の追加料金を払うとアメニティも二人分になるのですが、全て大人と同じものです。パジャマ(丈の長いシャツタイプ ズボンなし)も大人と同じ大きさが用意されているので子供の分は持参したほうがいいです。
スリッパは、以前は電車の座席シートの生地(?)でできたスリッパだったのですが、使い捨てスリッパになっていました。これも大人サイズなので、小さな子供には歩きにくいです。床を裸足で歩くのが気になる場合は、子供用スリッパも持って行くといいかもしれません。
※注意※
繊細で高価なジオラマを備えた1室限定の部屋なので、チェックインの際には利用規約にサインをしたり写真つき身分証明書を提示したりしないといけません。運転免許証などを忘れずに持っていきましょう。写真付きを持っていない方はホテルに問い合わせてみてください。
ワシントンホテル秋葉原のジオラマを堪能☆
鉄道の雑誌やDVDも豊富ですが、この部屋に泊まったらジオラマを堪能しないともったいないですよね!
このように、運転台型コントローラーが2つあります。向かって右側が下のレール、左側が高架レールで走らせるためのコントローラーのようです。
自分のNゲージ鉄道模型を持参して走らせるのですが、「Nゲージ鉄道模型を持っていない!」という人も大丈夫☆フロントで有料でレンタルできますよ。
うちの息子も、最初に来た小2のときにはまだプラレールしか持っていなかったので、フロントで2種類借りました(確か1セット1000円だったと思います)。
多くの人が借りるため壊れやすいようで、数種類の中から選べたり、2種類くらいしかなかったり、種類もその時によって違いました。借りたあとに壊れていることがわかったら、すぐにフロントに持っていって他の種類と交換してもらいましょう。
プラレールと違って繊細なので、取り扱いも注意が必要ですね。
レールに車両をのせるのも、慣れないと最初は難しいかもしれません。
当たり前ですが、ちゃんとのせないとちゃんと走りません……。なかなかうまくいかなくてイライラ……っとならないために絶対必要なのが「リレーラー」という、Nゲージ車両をレールにスルッとのせるための道具。
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最初に泊まったときには「リレーラーがなかったから」と、以前宿泊された方が置いていってくださったものがデスクの引き出しに入っていたのですが、ある時とうとう無くなっていました。
部屋にもなかったし、フロントに聞いても「申し訳ございませんが見当たりません……」ということでした。
特徴のないものなので、誰か自分のと間違えて持ち帰ってしまったのかもしれませんね。
その時、息子はなんとかのせてうまく走らせていたので、リレーラーがないと絶対無理!というわけではありませんが、かなりてこずったのでそれからは毎回持参するようにしています。
リレーラーを持っている人は念のため自分のを持ってきた方がいいですよ。
買っても高いものではありませんが、Nゲージの鉄道模型をまだ持っていないのにリレーラーだけ買うのもなんだかなぁ……という気はします。
でも初心者ほど無いと困るものでもありますので、持っていない方は予約時にリレーラーの有無を問い合わせてみてもいいかもしれませんね。
無事、レールに車両をのせられたらさっそく走らせましょう!運転台型コントローラーは、運転士気分を味わえるのでテンションが上がりますが、詳しくないと操作方法がよくわかりません。「走らない!」とガチャガチャ動かすと壊れてしまいます。デスクの上に操作方法が置いてあるので、よく読んで操作すればちゃんと走りますよ☆子供と一緒に泊まったときには、読みながら説明してあげましょう。
私も最初の時には説明してあげたのですが、今では息子の方が詳しく、操作も上手です……。
運転台前のモニターの裏に定点カメラが設置されていて、車両が颯爽と走り抜ける様子がモニターに映し出されます!
夜は部屋の明かりを落として、ジオラマを夜景モードにするのがおすすめです☆東京タワーもスカイツリーも光って、とっても素敵ですよ。
鉄道模型は最大4編成を同時に走らせることができます。2編成以上用意して上下で走らせれば、二人でそれぞれ操作することもできますね!
夢中で操作する息子を眺めつつ、私はジオラマの細部を見るのが好きです。
ワシントンホテルの裏には「江戸三森」のひとつである柳森神社があって、この部屋の窓からまっすぐ見下ろせるのですが、ジオラマの中にもちゃんと再現されているんですよ。宿泊したら探してみてください!
ワシントンホテル秋葉原に泊まったら食事は?
この鉄道ルームは素泊まりのプランなので、夕食と朝食のことも考えないといけません。
外に食べに出るなら、秋葉原駅前なのでちょっと歩けば飲食店はいろいろありますが、ホテルの2階には奄美鹿児島沖縄料理の「麹蔵」とファミレスの「デニーズ」があってとても便利です。秋葉原は居酒屋系が多い印象なので、特に子連れだとデニーズは安心できますね。
うちも最初はデニーズを利用していたのですが、「早く食べて早く部屋に戻ろうよー!」という感じで落ち着かないので、最近はお弁当などをテイクアウトして部屋で食べるようになりました。
部屋のデスクはわりと横幅があるので、親子で並んで食べても窮屈さはありません。ただ、元々シングルの部屋でイスは一脚しかないので、イスをテレビの前に移動させて子供を座らせ、親はベッドの端に座るといいですね。食べ物を持ってベッドに乗ったりジオラマに近づいたりしないように注意さえすれば、親としてはむしろこちらの方が落ち着いて食べられるのでいいかもしれません。
テイクアウトするならデニーズのテイクアウトメニューのほか、「アトレ秋葉原1」の1階にはお寿司や焼き鳥やケーキなども売っていますし、つくばエクスプレス秋葉原駅の駅ビル「アキバトリム」の1階にある「生活彩家」というコンビニはお弁当類の種類も豊富でホテルから近いのでおすすめです。
秋葉原ワシントンホテルには別料金で朝食バイキングが食べられるレストランもありますが、部屋で食べるなら夕食の買い出しに行ったついでに朝食も買っておくと楽ですよ。ホテルに電子レンジはありませんが、部屋に空の冷蔵庫がついているので、パンやおにぎりのほかにサラダやフルーツやジュースなどを買って入れておけます。
お茶のティーバッグとドリップコーヒー用に電気ポットやカップもあるので、インスタントスープなどを作ることも可能ですよ。
まとめ
秋葉原ワシントンホテルの鉄道ルームは、鉄道ファンにはもちろん、今まで特に興味が無かった人でも思わずテンションが上がってしまう特別ルームです。鉄道が大好きな子供を連れて一緒に楽しんだり、サプライズプレゼントにしたり、自慢の模型を本格的なジオラマで思う存分走らせたりと、幅広い年齢の方々が思い思いに楽しみながら宿泊しています。
Nゲージ車両のレンタルもできるので子供がプラレールからNゲージへ移行する前のお試しにもおすすめですが、プラレールと違ってジオラマもNゲージ模型もコントローラーも繊細で壊れやすいものですので、子供にはあらかじめ大切に取り扱うように説明し、注意が必要ですね。
素泊まりのプランなので、食事は外に食べに行くかテイクアウトしたものを部屋のデスクで食べるようになります。ホテル内には朝食のみ別料金でバイキングが食べられるレストランもありますので、お好みで。
楽しい思い出を作ってくださいね♪