東京から日帰りで旅行気分が味わえるということで、我が家は時々千葉にお出かけをします。
海や山や川など豊かな自然を楽しむのはもちろんですが、電車好きな息子がいるのでそっちがメインになることもしばしば。千葉には子供も大喜びの魅力的な鉄道がたくさんあるんです!
この記事では、ローカル線の小湊鉄道といすみ鉄道に乗って自然と鉄道を満喫したお出掛けプランをご紹介します!
千葉の電車を満喫するお出かけ
千葉県の鉄道といえば、都市部を走るJR・私鉄各線のほか、千葉都市モノレール、山万ユーカリが丘線、銚子電鉄、流鉄流山線、小湊鉄道、いすみ鉄道、JR久留里線といったたくさんのローカル線があり、どれも鉄道ファンに人気です。
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中でも小湊鉄道といすみ鉄道は上総中野駅で乗り継ぎができ、自然豊かな房総半島を横断するかたちでそれぞれの魅力を楽しむことができます。
私と息子は東京から総武線→内房線→小湊鉄道→バス→養老渓谷滝めぐり→バス→いすみ鉄道→外房線→総武線→東京
というコースで行きました。
ちょうど夏休みだったので、涼しそうな養老渓谷に行って滝めぐりをしてみよう!さらに鉄道好きな息子のために色んな電車に乗ろう!ということでこんなコースになりました。
小湊鉄道といすみ鉄道のお得な切符
鉄道を楽しむお出かけにあると嬉しいのがお得な切符ですよね!小湊鉄道にもいすみ鉄道にも次のようなお得な切符があります。
小湊鉄道
・1日フリー乗車券(当日限り有効・小湊鐵道全線乗り降り自由・大人1800円、こども900円)
・五井~養老渓谷 往復割引乗車券(2日間有効・途中下車不可・大人1800円、こども900円)
いすみ鉄道
・いすみ鉄道一日フリー乗車券(当日限り有効・いすみ鉄道全線乗り降り自由)
平日用(大人1200円、こども600円)
土休日用(大人1500円、こども750円)
平日と土休日で価格がちがいます。
土休日用は少し高くなっていますが、急行列車の自由席を含むすべての列車に乗車できます(原則として平日は急行の運転がありません)。
小湊鉄道いすみ鉄道共通
・房総横断乗車券(当日限り有効・小湊鉄道の五井駅からいすみ鉄道の大原駅まで・大人1700円、こども850円)
小湊鉄道でもいすみ鉄道でも購入することができますが、使えるのは一方向のみです。前進のみ途中下車できますが、下車した駅から後戻りはできません。
私たちは五井駅から小湊鐵道に乗って、トロッコに乗って、いすみ鉄道に乗って大原駅まで行く予定だったので「房総横断乗車券」を利用しました。
これに整理券を買えばトロッコにも乗ることができます。
また、養老渓谷駅で途中下車してバスで滝めぐりの遊歩道まで行き、遊歩道を散策した先でまたバスに乗って上総中野駅からいすみ鉄道に乗ったので、養老渓谷駅から上総中野駅の間は鉄道を利用していないことになりますが、「前進のみ」で「下車した駅から後戻り」はしていないのでもちろんOKです。(ちなみにですが、バス代は別料金ですよ。)
いすみ鉄道では、時刻表とにらめっこしながら国吉駅や大多喜駅で途中下車したので、かなりお得だったと思います。
プランによって、例えばいすみ鉄道には乗らず、小湊鉄道で来ていろいろ観光したあと小湊鉄道に乗って日帰りするなら小湊鉄道の「1日フリー乗車券」がお得ですし、小湊鉄道で途中下車せず養老渓谷に一泊して翌日小湊鉄道でまっすぐ帰る予定なら「五井~養老渓谷 往復割引乗車券」の方がお得ですね。
小湊鉄道に乗るならトロッコも!
JR内房線の五井駅で小湊鉄道に乗り換えます。
ここでは乗車する前に小湊鉄道といすみ鉄道の時刻表が置いてあるので、もらっておくと便利です。
また、電車内にトイレはないのでJRの改札を出たところでトイレも済ませておくと安心ですね。
小湊鉄道の車両は悪く言えば古いのですが、それを楽しむつもりで乗ると、とにかくレトロでかわいい!
ほのぼの、のんびりゆられながら田園風景を走っていると、なんだかとっても癒されます。
五井駅から養老渓谷駅までそのまま乗っていると1時間ちょっとで到着するのですが、途中(五井駅から30分)の上総牛久駅で房総里山トロッコに乗り換えるプランがおすすめです!
房総里山トロッコは事前に整理券をネット申し込みして、運賃の他に整理券(大人こども共通500円)を乗車当日に乗車駅で整理券番号を伝えて購入し、乗車します。
運転日は主に土日ですが、桜のシーズンや夏休み、紅葉シーズンなど繁忙期は平日に運転する日もあるのでホームページで運転日を確認して申し込みましょう。整理券の申し込みは乗車日の1ヶ月前の午前10時から2日前の午後4時までできますが、繁忙期はすぐに満席になってしまうこともあるので、予定の日に空きがあったら早めに申し込んでおくといいですよ。
申し込み画面を見ると「展望車」と「普通車」に分かれています。
「展望車」というのは窓がない車両で、気持ちのいい風や自然の香りを肌で感じられて楽しめますが、当日雨が降ったりすると濡れてしまうと思うのでレインコートなどを各自用意する必要があります。春先や紅葉のシーズンなどは、防寒対策も必要かもしれませんね。
「普通車」は窓つきの車両です。エアコンがついていて雨の日も濡れることなく快適に景色を楽しめますが、里山の気持ちのいい風や香りは入ってきません。
どちらにするか、正直悩みますよね!
人気があるのは窓なしの「展望車」です。
私たちもこちらを選びました。運よく快晴だったのですが、とっても暑い日で「エアコンのある窓つきにすればよかったかな?」と後悔しかけたのですが、走り出したら涼しくて気持ちのいい風が入ってきて快適でした。
ちなみにこちらが普通車です。
まだ誰も乗車していなかったのでシェードが下りていますが、窓付きです。正面上部にエアコンが付いていますね。
展望車も普通車も天井に窓が付いているので、空がよく見えます。
外からは運転席も覗けます。
SLの形をしていて煙突からは煙も出ますが、ディーゼル機関車です。煙は舞台演出に使われるものだそうですよ。
途中の里見駅では少しの間停車します。
トロッコの運転日には地元の方々が里見駅のホームで地元で採れた農産物や軽食などを販売しているので、停車中に購入することができます。
私たちは地元で採れた梨やブルーベリーを買いました。とってもおいしかったです!トロッコに揺られながら食べるとまた格別です。
トロッコは1時間ちょっとかけてゆっくり養老渓谷駅まで行きます。
途中、上総大久保駅のホームにはあの人気者がいました!
回りを見るとちっちゃな子供連れのファミリーも多く、最初、「途中で飽きちゃったりしないのかなぁ?」と余計なお世話なことを思ったのですが、沿線の住民の方々がトロッコの乗客に笑顔で手を振ってくれたり、鉄橋の上を走ったり、トンネルの中に入ったり、大人も子供たちもみんな楽しそうでしたよ。飽きるどころか、「えーっ!もう着いちゃったの?」という印象でした。
車内では小湊鉄道グッズの販売もしているので、お土産もバッチリですよ。
トイレは付いていないので、そこだけは注意ですね。乗車前に済ませておきましょう!
いすみ鉄道で観光するのにおすすめの駅は?
私たちは養老渓谷駅からバスに乗って滝めぐりの遊歩道に行ったのですが、滝めぐりはパスして、さっそくいすみ鉄道に乗り換えるプランもアリだと思います。
以前私が息子と一緒に乗ったときには、ムーミン列車が走っていたり、途中の国吉駅にはムーミンショップがあったりして人気があったのですが、残念ながらムーミンショップは2019年1月いっぱい、ムーミン列車も2019年3月いっぱいで終了してしまい現在はどちらもありません。
沿線にはこれといって目立った観光地はあまりなく、とにかく自然の中を走るので車窓の景色が最高です。
特に桜のシーズンは一面に広がる菜の花と桜並木を眺めながら走ることができますし、すばらしい景色を写真におさめようとたくさんの人たちが撮影に訪れます。
そんないすみ鉄道ですが、沿線で観光するなら大多喜駅で下車するのがおすすめです。
駅から徒歩15分のところには大多喜城があります。
大多喜城の城下町は「房総の小江戸」と呼ばれていて、商人の町として栄えた江戸時代からの歴史的な建造物が点在しています。「商い資料館」では当時の商人の暮らしなども学べるので、夏休みの自由研究にもよさそうですね。
駅のすぐ近くには土日祝日の10:00~15:30のみ開館している「房総中央鉄道館」もあります。大人200円、こども100円とリーズナブルですが、県内最大の鉄道館ということで、子供も大喜びです。
大多喜駅でお土産を買うなら、駅前にある「観光本陣」という観光案内所がおすすめですよ。お土産購入だけでなく、夏はクーラーが効いていて奥にはテーブルや椅子があり、無料のお茶やコーヒーをいただくことができます。帰り際に立ち寄って、お土産を物色しつつ一息つきながら電車を待つのにもいいですね。
私たちが行ったときにはちょうどすいていました。お客さんがほとんどいなかったからなのか、感じのよい女性の職員さんがお茶のおかわりを持ってきてくださったりして、まったり寛いでしまいました。
以前は大多喜駅に売店があり、息子もそこでいろいろといすみ鉄道グッズを買ったのですが、国吉駅のムーミンショップと同じ日に閉店してしまったそうです。
いすみ鉄道のオリジナルグッズは終点の大原駅売店で購入することができますよ。
まとめ
私はつい「電車」と言ってしまうのですが、小湊鐵道もいすみ鉄道も「電車」ではなく「ディーゼル車」です(息子に指摘されます)。
朝、東京を出発してぐるっと回ると、一日でたくさんの種類の鉄道に乗ることができますし、気持ちのいい自然も満喫することができて日帰りでも十分旅行気分が味わえますよ。