卒業式や入学式、法事などで子供にスーツを着せるとき、欠かせないのがネクタイです。子供用のネクタイを単品で買うこともできますが、好みのデザインが見つからなかったり、意外と高かったり……なにかと悩みますよね!
この記事では、大人用のネクタイを子供用のワンタッチネクタイにリメイクする方法をご紹介します。
ネクタイをリメイクして子供用ネクタイに☆
子供用のスーツには最初からシャツとネクタイがセットで付いているものと別売りのものがあります。
別売りの場合はもちろんですが、セットになっている場合でも付属のネクタイのデザインが気に入らなかったり、卒業式と入学式で同じ格好にならないようにネクタイを変えたいことだってありますよね。
また、法事などに出席する場合、子供とはいえ派手なネクタイはしていけないので、黒ネクタイでなくてもシックなネクタイが必要になると思います。
そういったときに、まず子供用のネクタイとして売られている中から購入を考えると思いますが、意外と明るい色味のものが少なかったり、制服っぽいデザインが多かったりするので、「好みのデザインを見つけるのに苦労する」という声を何人かのママ友から聞きました。しかも思ったより高いので「デザイン違いでは買えないなぁ……」と諦めたり、当たり障りのないデザインで妥協したりというママも多いみたいです。
でも、法事はともかく、入学式や卒業式は子供の大事なセレモニーですし、写真などで思い出に残るものですので、お気に入りの素敵なネクタイでばっちり決めてあげたいものですよね☆
そういうときには、大人用のネクタイから好みのデザインを探してみましょう。
大人用のネクタイって、ご存知のとおり色もデザインも豊富です。大型スーパーの紳士服売り場や紳士服量販店などを見てみると、お手頃価格のネクタイの中からお気に入りが見つかることも。
さらに安く手に入れるなら、100均がおすすめです。昔は冠婚葬祭用の白黒くらいしか売っていませんでしたが、最近はカラフルでデザインも豊富ですよ。
パパが大量に持っているネクタイの中で使わないものがあれば、それを利用するのもいいですね!
子供用ネクタイの長さの決め方
まず、ネクタイを結んだ状態での長さを決めましょう。
大人の場合、ネクタイの先がベルトにかかるくらいが最適とされているので、子供も同じようにズボンのウエストに届くくらいの長さを目安にするとバランスが良くて格好いいです。
大人の場合はこの目安より長すぎるとだらしないし、短すぎると太って見えて格好悪いのですが、子供ならちょっと短い分には可愛い感じになるだけで全くおかしくはありません。逆に長すぎるのは、大人と同様だらしない感じになってしまいますね。
本人に、当日着る予定のシャツとズボンを着せてネクタイを当てて測るのが一番ですが、迷ったら短めがおすすめですよ。
特に乳幼児の場合は床にひざをついて遊んだりすることもあり、あまり長くても邪魔ですし、ひざや手で踏んでしまったりして危ないこともあるので、かなり短めにしたほうが良さそうですね。ちっちゃい子の短めネクタイは可愛らしいですよ。蝶ネクタイもおすすめです。
→子供用の蝶ネクタイは手作りがおすすめ☆簡単にできる作り方と付け方
→ネクタイをリメイクした子供用蝶ネクタイの作り方☆ポケットチーフも
ちなみにうちの息子は身長140センチちょっとで、ネクタイは結び目の上から先端まで35センチです。
今度法事があるので、100均の黒ネクタイで作りました。
子供用ネクタイの作り方はとっても簡単!
では、大人用のネクタイを子供用のワンタッチネクタイにリメイクしましょう。
手縫いで作っていきますが、ほとんど縫うところはないので簡単です。
〈材料〉
・大人用ネクタイ
・1センチ幅の平ゴム(シャツの襟回り+6センチくらい)
・マジックテープかスナップボタン一組
・縫い糸
〈作り方〉
まず、首に巻く部分をゴム紐で作ります。
1センチ幅の平ゴムを、シャツの襟回り+6センチくらい用意して両端を折り、まつり縫いします。襟に隠れてしまう部分なのでゴムの色は黒でも白でもいいですが、市販のものはほとんどが黒いようです。
着る予定のシャツの襟回りに合わせて、スナップボタンかマジックテープを縫い付けます。
スナップボタンやマジックテープを使わず、最初から襟回りに合わせて輪っかにしてしまってもいいです。この場合、ネクタイをつけるときは頭からスポッとかぶって襟の下に入れます。
このゴムの輪っかにネクタイを巻き付けていきます。
ネクタイの太さはお好みですが、そのままの太さで子供が付けても意外と違和感はないですよ。私はそのままの太さで作りますが、もっと細くしたい場合は裏の縫い目をほどいて中の芯を好みの幅に切り、表地で包み直して縫い閉じてから作りましょう。
ネクタイの太い方を出来上がりの長さで後ろに折り、ゴムの輪に掛けます。
細い方を後ろから回してきて太い方の上に横向きで重ねます。
細い方をゴムの向こう側に回し、
先を横向きの部分に通します。
細い方が太い方の後ろに重なるように整えながら、少しずつ細い方を引いて結び目を作ります。
四角い感じになればOKです。
裏はこんな感じ。ここで一度、長さを確認してみます。結び目を緩めたり引き締めたりしながら微調整して長さを合わせましょう。
ゴムの輪を上に引っ張って引き締めます。
更にゴムを左右に引っ張るとネクタイらしく逆三角形の結び目になります。
このように、細い方の三角が太い方の三角に入るように結び目の形を整えます。
上から見るとこんな感じです。
後ろを縫い糸でちょこっとまつり縫いして留めます。分かりやすいように白い糸にしました。どうせ見えない部分ですが、目立たない色にすると尚良いですね!
表(太い方)から見えないように細い方の長さを整えます。仕上がりより3センチ長く切り落とします。
5センチほど縫い目をほどきます。
芯地を端から3センチ切り落としたあと、直角に切ります。適当で大丈夫です。
生地の合わせ目が下になっている方を、芯地に合わせて直角に折り込みます。
反対側も、かぶせるように直角に折ります。
布端を押し込むようにして整え、両側から包み込みます。
形を整えたら、まつり縫いで縫い留めます。
完成!
結び目もきれいです☆
まとめ
子供用のネクタイは色やデザインが大人ほど多くなかったり、ほとんど使う機会がない割りに高いのが悩みどころですよね。
気に入ったデザインのものを手軽に用意するなら、やっぱり手作りがおすすめです。
大人用のネクタイを子供用にリメイクするのは思ったより簡単なので、ぜひ作ってみてくださいね。
いきなり作るのが心配なら、まず100均のネクタイや折り畳んだ布で練習するといいですよ。
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