レインコートと違って、上着とズボンに分かれたセパレートタイプの雨具は「レインスーツ」とか「レインウエア」と呼ばれています。大人はもちろん子供にも、自転車に乗る時やキャンプや登山遠足などに活躍するアイテムですが、機能的で快適なアウトドアブランドなどのものはちょっと高価なので、購入するならできるだけ長く着せたいですよね!
すぐに成長して大きくなっていく子供にレインスーツを買う時のサイズの選び方や合わせ方について、我が家で実際に行っている方法をご紹介します。
子供用レインスーツのサイズの選び方
子供用に限らず、大人でもレインスーツを選ぶときは大きめサイズの方がいいそうです。伸縮しない素材ですので、あまりピッタリだと動きにくいですし、擦れて生地が傷んだり雨水が侵入しやすくなってしまうのを防ぐためにも多少ゆとりがあったほうがよさそうですよね。
直接身につけるものではなく衣服の上から着るものですので、夏の薄着ではちょうど良くても厚着になる真冬にアウターの上から着たら「きつかった!」なんてことにならないように、気を付けて選ぶ必要があります。
子供用にレインウエアを買う時、お手頃価格のレインスーツもありますし、ほぼ使い捨て感覚で100均にも売っていますので、その場合にはジャストサイズで選んでもいいのかもしれません。
でも「快適な着心地で動きやすいレインウエアを着せたい!」という場合、内側にこもった汗の蒸気を外に逃しつつ外からの雨や風は通さない「防水透湿機能」などを備えたレインウエアを選びたいですが、ちょっと高価です。ママとしては子供が成長して大きくなってもしばらくの間着られるように、さらに大きなサイズを選びたいところですよね。
アウトドアブランドなどが販売している機能的で高価なレインウエアは品質が良く、それなりに耐久性もあるので長く着られればコストパフォーマンスが高いとは思います。でもだからといってあまりにも大きすぎるサイズでは着心地が悪いばかりか安全性も良くないですよね。
サイズを決めるときには、できれば実際に販売している店舗に行って試着してみるのがおすすめです。実際に子供に着せてみて、冬の厚着も考えた上で「今、ちょうどいいサイズで買うならこれ!」というサイズを決めたら、その一つ上のサイズも着せてみましょう。
当然ぶかぶかですが、ウエストゴムを調節すればズボンが落ちてこないようにできるか、裾を上げれば歩きにくくないか、上着の首元が開きすぎていないか、フードをかぶったときに前が見えにくくなっていないか、袖を折れば手が出せるか、などを確認するといいですよ。
近くに店舗がなくて試着できない、ネットでしか買えないという場合はメーカーのサイトにあるサイズ表を参考にしましょう。子供の現時点のサイズよりワンサイズ上を確認して、子供にメジャーを当ててどの位大きいのかを見ます。
レインウエアは普通の服よりワンサイズの幅が広いので、長く着せたいと思って二つ上のサイズにすると大きすぎてしまうと思います。一つ上のサイズくらいならウエストとズボンの裾と袖の長さを調節しながら、結構長く着られると思いますよ。
ちなみにうちの息子は身長138㎝で、M(140㎝)がちょうどいいサイズでしたがL(155㎝)を買いました。
レインパンツの裾上げのやり方
子供用のレインスーツのパンツは多少裾丈を調節できるようになっていたりもしますが、ワンサイズも大きいとそれだけでは足りません。うちの息子の場合も16㎝ほど長かったので、裾上げをすることにしました。
とは言っても、普通のズボンと違ってレインパンツは縫うことができません。
一見、ミシンで縫製してあるので縫えるような気がしてしまいますが、裏を見ると縫い目に「シームシール」という防水テープが貼ってあり、水の侵入を防いでいるんですね。うっかり縫ってしまうと針穴から雨水が侵入してしまい、レインパンツの意味がなくなってしまいますので気を付けましょう。
縫わないで裾上げをするために私がいつもやっている方法は、簡単に言うと裾を内側に折り曲げてテープで留めるだけです。この方法ならビニールのレインパンツでも裾上げができますね。気を付けなければならない点は、素材を傷めないように粘着力の強いテープを使わないこと、着用後はそっと剥がしてから洗濯をすることです。メーカーさんが勧めている方法ではなく、私が勝手にやっている方法なので、この方法を試される場合は自己責任でお願いしますね。
1.まず、レインパンツを裏返して子供に履かせます。
2.そのままちょうどいい丈になるように折り曲げ、2~3か所をテープで留めます。
3.脱がせたら平らなところに置き、できるだけ隙間がないようにテープで留めます。隙間が大きく開いていると、足を入れたときに引っかかりやすくて履きにくいです。
4.表に返したら完成!
裾がパカパカしているのが気になる時は、1と2の工程の間で足首の部分に輪ゴムをかけてから裾を折り曲げてテープで留めると足首の部分で裾がすぼまったレインパンツになります。
その場合、膝が曲げやすいように余裕をもって、気持ち長めにするのがおすすめです。
テープはちょっと幅広のものが留めやすいですよ。
私が使っているのはガーゼなどを固定するときに使うポリエチレン製のサージカルテープの25ミリ幅です。
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程よい接着力ですし、手で簡単に切れるので扱いやすいですよ。使ったあとは救急箱に入れておけば何かと便利です。
レインウエアの袖が長すぎるときは?
子供用レインウエアの袖口にはゴムが入っていることが多いと思いますので、その場合にはゴムの幅に合わせてクルクルっと折り曲げるのが一番簡単な方法です。この時、外側ではなく内側に折り込むようにすると着心地も見た目もスッキリするのでおすすめですよ。
うちの息子のレインウエアもこのタイプです。ズボンは16センチも上げなければ履けませんでしたが、袖口は2回折り曲げたら大丈夫でした。
袖口にゴムが入っていないタイプの場合は、レインパンツと同じように内側に折ってテープで留めるとスッキリ着られます。レインパンツの時と同じように裏返しにしてから子供に着せ、ちょうどよい長さに折ってテープで留めましょう。輪ゴムをかけてから折り曲げれば袖口から雨が侵入するのも防げますね。
まとめ
すぐに成長して大きくなっていく子供に「防水透湿機能」などを備えたちょっと高価なレインウエアを用意するなら、少し大きめを買ってサイズ調節をしながら長く着せたいですよね。
今回ご紹介したのは我が家で行っているサイズ調節方法ですが、それぞれのご家庭でお子さんの使い方に合った、ママがやりやすいサイズ調節方法を見つけていかれるといいかなと思います。
レインウエアは普通の洋服に比べてワンサイズの幅が広いので、ちょうどいいサイズでもかなり余裕があるようなら、すぐに着られなくなるということもなくある程度の期間着られると思います。使用頻度や兄弟の有無などによっては、無理に大きいサイズを買ってちょこちょこ直しながら着せるよりもある程度のところで買い替えた方がいい場合もあるかと思いますので、ご家庭に合った方法で着せてあげてくださいね。