母の日やお誕生日などにプレゼントでお花をもらうこともありますよね。
子供や大事な人からもらったお花はいつまでも飾っておきたいものですが、植物なのでそのうち枯れたりしおれたりしてしまいます。
そんなお花を長く楽しむために、昔から押し花やドライフラワーが作られてきました。
この記事は、お花を保存するのに押し花がおすすめの理由や、母の日にもらうことの多いカーネーションでの押し花の作り方、色あせしやすい押し花の色を長持ちさせる方法について書いています。
花を保存するなら押し花がおすすめ!
記念のお花を保存する方法として、押し花のほかにもドライフラワーやプリザーブドフラワーなどがありますよね。手芸が得意な方の中には、一旦ドライフラワーにしたお花にUVレジンなどを使ってオリジナルアクセサリーに加工する方もいます。
色々な方法がある中、私がおすすめする方法は押し花です。子供のころに作ったことがある方も多いと思いますが、基本的には難しいところもなく、お子さんでも比較的簡単に作ることができますよね。
「それならドライフラワーだって子供でも作れるし、いつまでも飾っておけるじゃないの。」と思いますよね?
それでも押し花がおすすめな理由は、ズバリ「かさばらない」という点です。ドライフラワーやプリザーブドフラワーは立体なので、飾っているうちにほこりが溜まったりポロポロと欠けたりすることもあります。
それに対し押し花は平面なので、飾るときも収納するときも場所を取りません。台紙に貼って素敵なフレームに入れて飾ったり、お花をもらったときの写真と一緒にアルバムにはさんだり、しおりなどに加工することもできます。
アレンジもしやすくて、お子さんと一緒に作っても楽しいですよ。
カーネーションの押し花の簡単な作り方
押し花の作り方は基本的にどんなお花でも同じだと思いますが、初心者にはパンジーなどのように花びらの枚数が少なくて比較的乾燥しやすいお花がおすすめです。
でも、カーネーションやバラのように花びらの枚数が多く厚みのあるお花でも、ちょっとしたコツで素敵な押し花にできますよ。
ここでは、母の日にプレゼントされることの多いカーネーションで押し花の作り方をご紹介しますね。
用意する物(☆は組み立てるときに使います)
カーネーション、カッター、古新聞、キッチンペーパーやティッシュ、はさむための板(あまり読まないハードカバーの絵本などでもOK)、重しになるもの(本や雑誌など)
(☆好みの台紙、木工用ボンド、つまようじか竹串、あればピンセット)
押し花の作り方
1.カーネーションの「がく」から「茎」にかけてカッターで厚みを半分に切ります。
2.古新聞の上にキッチンペーパーやティッシュを敷いて、厚みを半分にしたカーネーションから1枚1枚丁寧に取り外した花びらを並べます。一番外側の花びらはできればそのまま「がく」に残しておくと、あとで組み立てたときにカーネーションらしくなります。
3.「がく」に一列残した一番外側の花びらを外向きに折り、他の花びらと一緒に並べます。切り離したもう一方の茎も並べたら上にキッチンペーパーかティッシュをのせ、古新聞をのせて板で動かないように挟みます。
4.板の上に重しをのせ、1~2週間ほどしっかりと乾燥させます。「花びら・がく・茎」が、うすくパリパリに乾燥していたら成功です!
作り方のコツ
※「がく」や「茎」は厚みを半分に切る
※一番外側の花びらは取り外さずに残しておく
※乾燥はスピーディーなほど仕上がりが変色しにくい
押し花の組み立て方
実は私、4年前の母の日に息子からもらったカーネーションをしおれる寸前に押し花にしていたのですが……。「そのうち組み立てよう」と思ってずっとそのまま!今回、4年越しでやっと組み立てることができました。
パリパリに乾燥した押し花を組み立て、好みの台紙などに貼っていきます。私は100均で買ったB6の色画用紙を使いました。花びらの色がより引き立つ色を選べるのでおすすめですよ!
1.台紙に花びらを並べて、バランスや配置を決めます。
2.竹串の先に木工用ボンドを少し取り、花びらの下の方にちょこっとつけて台紙に貼っていきます。
3.外側の花びら付きの茎は、がくの部分と茎の数か所にボンドをつけて先ほど貼った花びらに重ねるようにのせて貼ります。
4.完成!1本でもいいですし、もう一方の茎を利用して2本にしてもいいですね。右側のがくには外側の花びらを残さなかったので、咲きかけのような、下から見たような雰囲気に仕上がりました。
※このまま額などに入れてもいいですが、仕上げに透明シートを貼ると花が剥がれたり欠けたりするのを防げます。押し花専用の透明シートもありますが、図書館などで本を保護するためにかける透明シートを利用する人も多いです。
押し花の色を長持ちさせるには?
発色のきれいな押し花を作るためには、花がまだイキイキしているときに作って、さらに花が酸化する前にできるだけ早く乾燥させることがポイントです。押し花専用の乾燥シートなども売られています。
ですが、どんなにきれいな発色で押し花にしても自然のものなので、飾ったり保管したりしている間に少しづつくすんだ色に変色していってしまうものです。変色を遅らせるためには、日の当たらない場所に飾ったり長期間飾らないようにしたりといった対策も必要です。
どうしても色を鮮やかに保ちたい場合には、押し花の退色を防いだり色を復活させる薬品もあります。
でも、押し花が自然に落ちついた色になっていく、押し花ならではの「変化を楽しむ」のもいいと思いますよ。
本当は花がイキイキしているうちに押し花にするほうがいいということですが、私の場合はしおれかかってから押し花にしました。
せっかく息子がくれたカーネーションだったので、なかなかカッターで切ったり花びらをむしったりできなかったのです。押し花にしたら安心して4年間も熟成してしまいましたが……。
おかげで最初からずいぶん茶色い押し花でしたが、それも思い出の一つとして楽しめるのが押し花の良いところなのかもしれませんね!
まとめ
プレゼントなど思い出のお花を保存しておくなら、かさばらずに飾ったり保管したりできる押し花にするのがおすすめです。
カーネーションなど厚みのあるお花は、がくと茎を半分に切って花びらをはずして押し花にします。
発色のきれいな押し花にするためには、お花がイキイキしているうちに加工し、専用の乾燥シートなどを使用してお花が酸化する前に乾燥させたり、出来上がった押し花を日の当たらない場所に保管したり、押し花の発色専用の薬剤を使用したりなどの方法があります。
押し花ならではの変化として、だんだんと落ちついた色に変化していくのを楽しむのもおすすめですよ。