同じように洗濯をして同じように乾かしたはずなのに、なぜか黒い服だけイヤなにおいがする!っていうことありませんか?同じ素材の色違いは臭くない……っていうことは、黒い染料が原因なのでしょうか?それとも偶然?私だけ?
調べてみると同じ疑問を持たれている方は多いみたいです☆この記事では、黒い服が臭くなる原因と対策について、私が解消した方法をご紹介します!
黒い服だけ臭いのはなぜ?
毎日ちゃんと洗濯をして、干して、清潔になった服を着ているはずなのに、ちょっと汗をかいたとたん「あれ?」って思うことありませんか?
私は最初、特定の一着だけにおいが気になりました。「汗臭い」というよりは「水っぽいにおい」だったので、「生乾きだったのかなぁ」と思って洗濯後は天日でしっかり干しました。試しに嗅いでみるとスッキリ!におわない!「よかった~」と安心していたら、次に着たときにもまた同じニオイが……。
洗濯して乾かしたあとは全然におわないんですよね。その時は原因不明だったのでしばらく着るのをやめていたら、別の服でも同じ現象が起きました。
共通しているのは「黒い服」で、さらにインナーやTシャツなど「素肌に着るもの」ばかりであるということでした。
インナーでも黒以外の色は大丈夫でしたし、黒い服でも素肌につける物でなければ大丈夫でした。
服が臭い原因を探る!
黒い服ばかりだったので、最初は染料に原因があるのかな?と思っていたのですが、「インナー以外は臭くならない」ということは染料が原因ではないし、「黒以外のインナーやTシャツは臭くならない」ということで「黒い色と、繊維に絡まって洗い残した皮脂汚れの相乗効果」なのでは?という結論に達しました。
洗濯物を部屋干しすると色に関係なく生乾き臭がすることってありますよね。部屋干しは乾くまでに時間がかかるため、繊維に残った皮脂などに雑菌が繁殖してにおいの原因になっています。
天日干しをすると熱と風で早く乾きますし、紫外線によって菌が繁殖するのを防ぐ効果があるので臭くなりにくいのです。
ところが、黒い色って紫外線を通しにくいですよね。表面には当たりますが、繊維の奥や服の裏までは届きにくいのかもしれません。また、「黒い色は熱を吸収しやすいので皮脂が取れて付きやすい」という意見もあります。これは白い色に比べて本当に皮脂が付きやすいのかどうかはわかりませんが、いつもニオイが気になってしまう黒いインナーに、洗濯して乾かしたあとも皮脂が残っているかどうか調べる方法があります。
洗濯用の酸素系の液体漂白剤を、脇や胸など汗をかきやすい、こすれやすい部分にかけてみます。するとシュワーっと泡が出てきませんか?これは酸素系の液体漂白剤に含まれている過酸化水素が皮脂などに反応している状態です。子供のころ、転んで擦りむいた傷口にオキシドールを付けて泡が出てくるのを見たことがあると思いますが、それと同じです。ちゃんと洗ったつもりでも、繊維の奥には皮脂汚れが残ってしまっているんですね。これがイヤなにおいの原因です!
服の臭いを落とす洗濯方法
とにかく「繊維の奥の皮脂汚れを溶かしだして洗い流す!」ということに重点を置いて洗っていきましょう☆
私がいつもニオイが気になっていたのは、黒いキャミソールと黒いTシャツでした。どちらも綿素材で、上に薄い素材のシャツやワンピースなどを着るときのインナーとして着ていました。
皮脂汚れを落とすためには、水ではなくお湯を使うと効果的です。熱めのお湯につけると、繊維の奥に絡まった皮脂も溶けやすくなりますよ。
まず、洗面器などに熱めのお湯をためます。私は50~60℃のお湯を使っています。そこに洗濯用洗剤と酸素系漂白剤を溶かしてにおいの気になる服を漬け込み、しばらく放置します。やけどに注意して、お箸やトングなどを使って行いましょう!
お湯がぬるくなったころ見てみると、水面に油膜のようなものが張っていてビックリします!そーっと捨てて、よく揉み洗いしたら流水でしっかりとすすぎ、あとはいつも通りに洗濯機で洗いましょう☆
洗濯後は先ほども書いた通り、天日干しした方が殺菌効果がありますが皮脂が落とせている分、部屋干しでも臭いにくくなっていると思います。
私の場合は綿素材のインナーばかりなので熱いお湯で洗えますが、素材によっては熱で変質したり縮んでしまったりするおそれもありますのでくれぐれも気を付けましょう。もし熱に弱い素材なら、熱湯ではなく温かいお湯を使いましょう。また、食器用洗剤は油汚れを落とす効果が高いので、薄めて使うと皮脂汚れにも効果が期待できますよ。
この洗濯方法で皮脂汚れを落としたら、しばらくはふつうに洗濯しても大丈夫です!手間もかかりますし、熱湯によって繊維が傷んだりするのを防ぐためにも、毎回ではなく数回おきや、またにおいが気になってきたときなどに行ったほうがいいですね。
まとめ
「黒い服だけが臭くなる!」というのは、意外と多くの方が経験しているお悩みのようです。
原因はズバリ「繊維の奥の皮脂汚れ」ですので、これさえ落としてしまえば解決します☆
熱めのお湯に洗濯用洗剤・洗濯用漂白剤を溶かしてつけ置きすると、皮脂汚れが溶け出してきます。
熱に弱い素材の場合にはぬるめの温度で行うか、油汚れに効果的な食器用洗剤を薄めて使うという方法もあります。
いずれの場合も繊維を傷めないように、毎回ではなく数回おきに行うか、ニオイが気になってきたときに行うようにするといいと思います。