体育の授業や運動会の練習で、体操着を真っ黒に汚して持って帰ってくることってありますよね。知らずに体操着袋から出すと、あまりの汚れっぷりにびっくりします。
お出かけ用のお洋服ではなく体操着ですので、「真っ黒に汚れるまでがんばって練習したんだろうなぁ~!」と思うと、洗濯は大変だけど褒めてやりたいくらいです。どうせまた汚れてしまうのでしょうが、ママとしてはきれいに洗濯して、また気持ちよく着せてあげたいですよね。
この記事では、グラウンドで真っ黒に汚れた体操着をできるだけきれいにしようと洗濯した時の方法やコツをご紹介します!
体操着を真っ白に洗濯したい!
うちの子が体操着を真っ黒にして持って帰ってきたのは、ちょうど運動会の練習が始まって間もない頃でした。5年生は6年生と一緒に組体操をするので、グラウンドに寝転がったりうつ伏せになったりするらしくて、とにかく今までに見たことがないくらいの土まみれ!真っ白な体操着は真っ黒に、紺色のハーフパンツはお尻の部分を中心に真っ白になっていました。
それを見てハッと思い出したのは、6年生に体操着の汚れが残ったままの子が何人もいることでした。もしかしたら、5年生の運動会の時に組体操でついた汚れが落ちないままなのかもしれません。それだけ手ごわい汚れだということなのでしょう。
でも運動会本番はまだ先。汚して持って帰ってくる体操着をそのつど真っ白に洗濯して、運動会本番もきれいな体操着を着せてあげたい!と思いました。
とにかく早くきれいにしたかったのですが、これらをそのまま洗濯機に入れるのは抵抗がありますし、そもそも洗濯機じゃきれいにならなそうですよね。普通に洗ってきれいになるなら、どの子もみんなきれいな体操着を着ているはずです。
ザブザブ手洗いしたい気持ちを抑えつつ、まず泥汚れをきれいに洗濯する方法を調べてみることにしました。
体操着の汚れが落ちないのはなぜ?
汚れが残ってしまっている6年生の子たちが何人もいるように、体操着の汚れが落ちなくて困っている人は多いようです。ではなぜ体操着の汚れは普通の洗濯では落ちないのでしょう?
その理由は、体操着の汚れの大部分が土や泥によるものだからです。土や泥や砂は水に溶けませんよね。大きめの粒は水をかけると流れて落ちてくれますが、粒子の細かい土や砂は水をかけると水分と一緒に繊維の奥に入り込んでしまい、絡まって落ちにくくなってしまうのです。
粒子が繊維に絡まっている汚れなので、いくら漂白剤に漬け込んでも白くはなりません。
このことからわかるように、泥汚れは一度普通に洗ってしまうと、そのあと洗濯液に漬け込んでも漂白液に漬け込んでも変化がないので「体操着の汚れは落ちない!」となってしまうのですね。
一度繊維に絡んでしまった粒子は物質的にかき出して落とすしかありませんが、そうすると繊維も傷めてしまうので、結局「どうせまた汚れるものだから仕方がない」と諦めることになってしまうのです。
体操着の泥汚れの落とし方
体操着の泥汚れをきれいに落とすコツは、まず第一に「水で濡らさない」ということです。もし水分を含んだ泥が付いたりして湿っていたら、早く洗いたい気持ちをグッとこらえて、そのままハンガーにかけて乾燥させます。
しっかり乾燥した状態で、表面にこびりついている泥があればそっと剥がします。そのあと、全体の土や泥を強くはたき落とします。外やベランダではたくときには、隣近所に飛んでいかないように気を付けましょう。私はお風呂場でドアを閉めてはたきました。はたくときにはマスクやメガネをかけたほうがいいですよ。
強く何度もはたき、土ぼこりが出なくなったら、固形の洗濯石鹸を濡らし、乾いたままの体操着に塗りつけていきます。すぐに石鹸が乾いて塗りにくくなると思いますが、そのつど石鹸の方だけを濡らしながら根気よく乾いた体操着の全体に塗り込んでいきましょう。特に汚れのひどい部分にはたっぷりと、せっけん自体で汚れをかきだすような気持ちで塗り込みます。
白い石鹸よりウタマロのような色のついている石鹸の方が、塗った部分が分かりやすくていいですよ。
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全体にしっかり塗り込んだら、できるだけ熱めのシャワーのお湯を強い水圧で出して体操着の裏側からかけていきます。やけどには注意してくださいね!
すると、細かい泥の粒が水圧に押し流されて出てきます。全体を流し終えたらチェックしてみて、まだ汚れが残っているところがあればもう一度、汚れをかき出すように石鹸をこすりつけ、同じようにシャワーで流します。
ちなみに私はそのあと、いつも上履きを洗うときに使うブラシに石鹸を付けてこすり洗いしてみました。体操着は普通のTシャツと違ってかなりしっかりした生地で丈夫にできているので大丈夫なのでは?と思い、一応、体操着の繊維に沿って縦方向にこすってみたところ、毛玉ができたり擦りきれたりはせずきれいになりました!でも繊維は多少傷むと思いますし毛玉やすり切れも絶対に無いとは言い切れませんので、もし試す場合は自己責任でお願いします。
固形石鹸のほかに、「プリン状石鹸」を使った方法もおすすめです。洗い方は固形石鹸と大体一緒で、泥汚れをしっかりはたき落とした後の、乾燥した状態の体操着にたっぷり塗り込んでいきます。ゲル状なので伸びがよく、固形石鹸よりも塗りやすいですよ。繊維の奥に絡みついた汚れを包みこんで浮かせるために、塗り込んだあとしばらく置いておくのがコツです。あとは固形石鹸の場合と同じように熱めのシャワーのお湯で洗い流して、汚れが残っていたらまた塗って、を繰り返します。
プリン状石鹸の作り方はこちら→プリン状石鹸の失敗しない作り方と容器☆保存期間はどのくらい?
作ってから完成までちょっと時間がかかるので「今すぐ洗いたい!」という時にはちょっと間に合わないかもしれませんが、とっても簡単に作れて使い勝手もいいので、用意しておくと何かと便利ですよ!
最後に、洗濯機でいつものように洗ったら完了です!冒頭の写真は運動会当日の息子の体操着です。なかなかきれいだと思いませんか?
まとめ
体操着ですから、汚して来るのは当たり前。一生懸命練習した証なので、「がんばってるね!」と褒めてあげたいです。
でも、どうせまた汚れる体育着でも、そのつど真っ白に洗い上げていつも気持ちよく着せてあげたいですよね!
一番のポイントは「絶対水につけない」そして「乾かしてはたき落とす」ということです。
ポイントを抑えてコツをつかめば、もう泥汚れも怖くないですよ!ぜひ試してみてくださいね。