最近は幼いうちから花粉症になる子供も増えています。大人でも不快でつらい花粉症ですから、外で過ごすことの多い子どもにとっては大変なことです。
花粉症のお子さんをお持ちのママは、なんとかして症状を緩和してあげたいと思いますよね!
お医者さんで処方される薬は、鼻水鼻づまりには飲み薬が、目のかゆみには目薬がメインになると思います。
でも、鼻炎の薬を飲んでも鼻水が出れば鼻をかむように、目薬をさしても目がかゆかったらお子さんはゴシゴシこすってしまいますよね。
「目をこすったら症状が悪化しちゃうよ!」と言われたからって、目のかゆみがひどいときは大人でもなかなか我慢できないのに、子供に我慢させるのはちょっと無理ですよね。
少しでもお子さんが目をゴシゴシしなくなるように、そんなつらい目のかゆみを予防・緩和する方法をご紹介します☆
子供の花粉症による目のかゆみ対策
花粉が目の粘膜に付着することで発症する目のかゆみ。
大人と違って子どもは、通園通学や体育や外遊びなど外で過ごす時間が長いのでどうしても花粉に接する時間も長くなってしまいます。
更に、大人よりずっと低い目線で走り回るため、地面に落ちている花粉が舞い上がり、いかにも目に入りやすそうですよね。
大人は「目がかゆいな」と思ったら自分で目薬をさせますが、子供はそれができないので反射的に目をこすってしまいます。
花粉以外にも砂ぼこりなどが混じっている状態で目をこするので、眼球にも細かい傷がつき、アレルギー症状もより出やすくなってしまいます。
それに、外遊びの最中だとこすっている手にも普段よりたくさんの菌が付着している可能性も高いので、花粉症によるアレルギー症状のかゆみ以外の眼病を併発してしまう恐れもあります。
まずは花粉が目に入るのを防ぐことが大事ですが、すでに目のかゆみが出ている場合も、それ以上悪化させないようにお子さんの帰宅後に家庭でケアしていくことで次第に症状が和らいで目をこする回数も減ってくると思います。
外から帰ってきたお子さんに家庭でできる対策は……
①帰宅後、まず手を洗うついでに顔を洗わせる。
洗顔料などは使わずに水だけでもOKですが、特に目の周りをよく洗い流すようにさせましょう。
小さなお子さんなどは洗顔が難しいと思いますので、赤ちゃんの時に入浴で使ったようなガーゼハンカチをぬるま湯に浸し、優しく拭き取ってあげます。この時も目の周りは特に丁寧に拭き取りましょう。
②目の中の花粉を洗い流す。
外で遊んできたお子さんの目には、自覚症状がなくても花粉だけでなく砂ぼこりなども入っています。
すっきり洗い流すのが一番ですが、洗眼液や水道水はNG。目に必要な成分まで流してしまう可能性もあり、水道水は塩素などが刺激になって却って炎症を起こす可能性があるためです。
そこで眼科の先生もおすすめしているのがドラッグストアなどでも買える「人口涙液」です。目薬のような見た目ですが、目にやさしく、花粉などを洗い流してくれます。
必ず防腐剤の含まれていないものを使用しましょう。使用期限は短いですが、毎日使うので無駄にはなりませんよね。1回使い切りタイプもあります。
ただ、目に優しいからといって、一日に何度でも使用できるわけではありません。必ずパッケージや説明書に記載されている用法用量を守って使いましょう。
③目薬をさしてあげる。
花粉や砂ぼこりを洗い流した後、処方されている目薬があれば、指示に従った時間・回数で点眼してあげましょう。
☆かゆみを和らげる冷湿布
それでもかゆみが強く、どうしてもこすってしまうときには、冷湿布がおすすめです。
タオルをつめたい水で絞って、目に当ててあげます。ひんやりと気持ちよく、かゆみが和らぎます。
ラベンダーウォーターがあれば、冷たく冷やしてコットンに浸したもので瞼をパックするのがおすすめです。
ラベンダーの殺菌・消炎効果とリラックス効果でかゆみとイライラが和らぎます。
花粉症対策メガネの子供用
まずは花粉が目に入らないようにするのが一番の対策ですよね。
花粉を防止するメガネをかけるのは、手軽で効果的なので花粉に悩まされる皆さんは持っている方が多いと思います。
子供用もたくさん売られていますので、まだ持っていなかったら一つ用意しておくのがおススメです。
うちの子は今のところ花粉症ではありませんが、春は風の強い日が多く、砂ぼこりが目に入ると必ずこするので、春の通学や外出時にはかけて行きます。
今は学校でもうちの子のように予防的に花粉症対策メガネをかけてくるお子さんが多いそうです。
花粉症にはワセリンが目に効果的?
ただ、花粉症対策メガネは体育などスポーツ時には危険なのでかけられません。
では、メガネ以外に目に侵入する花粉を防ぐ方法はあるのでしょうか?
おススメはワセリンです。
ワセリンにもいろいろな商品がありますが、薬局やドラッグストアに売っている日本薬局方の「白色ワセリン」が純度が高く刺激が少ないのでおすすめです。
ワセリンは軟膏の基剤にも使われるので、赤ちゃんから使えます。
触った感触はちょっとベタベタしているのですが、指先にちょこっと取って目の周りにうすく塗ってあげると、花粉が目の中に入る前にワセリンに付着することで侵入を防ぐ効果があります。
「そんなにうまくいくの?」と思いますが、実際に使っている花粉症の友人はすごく効果があると言っていました。
更にワセリンは塗った部分の保湿効果もあるので、今までこすって乾燥がちだった目の周りの皮膚を保護する効果もあります。
売っているワセリンを見ると、目の周りに塗るだけにしては大きすぎると思ってしまいますが、花粉症対策には目の周りだけでなく鼻をかみすぎて荒れてしまった鼻の下を保湿したり、鼻の穴の周りや鼻の穴の中に塗って花粉の侵入を防ぐ効果も絶大です☆
鼻の穴の中に塗るときには、綿棒に少量取って傷つけないように優しく塗布しましょう。
花粉症による鼻水鼻づまり対策なら、こちらの記事も参考になさってください☆
→子供の鼻水鼻づまり解消法☆子供にも安心なアロマと寝かせ方の工夫も
普段の生活でも、肌の保湿やリップクリームの代わりにも使えますので、家族に花粉症の人がいるなら一つ買っておくといいですよ☆
まとめ
花粉症の症状の中でもつらい「目のかゆみ」。大人でも我慢するのは大変ですから子どもはなおさらです。
大人が花粉症になるとなるべく外には出たくないですが、外で過ごすことの多いお子さんが花粉症になってしまっても、外で遊んじゃダメとはいえませんよね。
できるだけ目の中に花粉を入れないようにすること、入ってしまった花粉を洗い流すこと、かゆい目をこすらないようにかゆみを和らげることをポイントに、家庭でお子さんのケアをしてあげると段々症状が和らいでくると思います。
たくさんこすって悪化させてからでは症状を和らげるのにも時間がかかってしまうので、出来るだけ早く対処してあげてくださいね☆