小学校といえばランドセル。
就学前の子供にとってランドセルは憧れのアイテムです。
昔と違って色もデザインも機能も豊富なので、子供はもちろんお母さんにも「こんなランドセルがいい!」というこだわりや理想がありますよね。
それなのに、子供の祖父母から「入学祝いにランドセルを買って贈りたい」と申し出があったら?
この記事では、欲しいランドセルを妥協しないで購入するために、祖父母からの申し出に感謝しつつ、角を立てずに断る方法について書きました!
ランドセルの上手な断り方
いつからなのかはわかりませんが、「ランドセルは祖父母が買うもの」という認識というか風習のようなものが広まっていますよね。
子供の祖父母も親も、どちらもそういう認識ならまだいいのですが、祖父母だけが「孫のランドセルはうちが用意するもの」と張り切って決めている場合は注意が必要かもしれません。
祖父母には祖父母のランドセル選びの基準があると思うので、その基準に合わないランドセル選びにはあれこれ口を挟んで文句を言われたり、断りもなく先に買われてしまったりといったトラブルは意外と多いそうです。
そういったトラブルを避けるためには、祖父母がどういうつもりかにかかわらず、まずは「ランドセルは子供の親である自分たちが買うもの」という認識を持って早めに動いておくのがおすすめです。
こだわりの、欲しいランドセルを購入したいなら特に早めに手を打っておきましょう!
最近は年中さんくらいから、ちらほらランドセルの話題が出てきますよね。
うちの息子のときは年中さんの終わり頃からリサーチを始め、年長さんの夏休み明けに申し込みました(早割り目当てです)。
本格的に選ぶのはまだちょっと先だとしても、店頭やネットなどで見て軽くリサーチしたり、子供の希望を聞いたりしておくといいですよ。
そして、(決まっていなくても)とても気に入った購入予定のランドセルがあることを先に伝えておくと、祖父母が孫のランドセル購入にどういう認識を持っているかが分かりますし、「断りもなく先に買われてしまった!」なんてことは、とりあえず避けられると思います。
問題は、先手を打つのが間に合わず、先に「ランドセルはうちで買って用意する」と言われてしまった場合ですよね。
この場合にも「実は子供がとても気に入ったランドセルがあって、自分たちで買うつもりでいた」ということをなるべく早めにしっかり伝えましょう。
もしかしたら「それなら、ランドセルの代金はうちが払うよ」と言ってもらえるかもしれません。その場合はありがたくお言葉に甘えましょう!
うちの息子の時には、お義母さんが「いくらでも払うから、気に入ったいいものを買ってあげて」と言ってくれて、とても助かりました☆
でも中には、子供自身が選ぶことに反対する祖父母もいるようです。
幼い子供が選ぶと思うと、色々心配になってしまう気持ちもたしかに分かります。
でも、ランドセルこそ子供に選ばせるべき大切な理由があるので、その点を説明して納得してもらいましょう!
ランドセルを子供に選ばせるべき理由
祖父母の時代と違って、今のランドセルは色もデザインもサイズも素材も機能も値段も様々ですよね。
それだけに一人ひとり、自分に合うランドセルは違ってきます。
ランドセルのデザインは子供の意見を重視
昔のように「女の子は赤、男の子は黒に決まっている!」というわけではないし、「素材は最高級のコードバンを選べば間違いない!」というわけでもないですよね。
たくさんあるランドセルの中から、子供たちはまず「見た目」で判断します。それは当然ですよね!
憧れのランドセルのイメージがすでにあって、特に色は重要です。
女の子の場合はさらに「刺繍やラインストーンがついているものがいい!」など、ワンポイントのデザインにもこだわりがあることが多いです。
よく、「そんな色を選んだらいじめられる」「今はよくても高学年になったら恥ずかしいんじゃないか」などと心配されたり、「男の子なんてどうせ乱暴に扱って壊すんだからなんでもいい」と決めつけられたりすることってありますよね。
でも実際に息子や周りの子供たちを見てみると、こんなに豊富な色やデザインのランドセルがある今の時代はそんなことでいじめられたりしないし、途中で飽きたらおしゃれなランドセルカバーをかけて楽しんでいる子もたくさんいます。
男の子だからといって物を乱暴に扱うわけではなく、むしろ自分が気に入って選んだものであれば、とても大切に使うかもしれません。
ちなみにうちの息子は本体の色だけでなく、縁取りの色、ステッチの糸の色、サイドのステッチのデザイン、ランドセルの内側の柄、背中の色まで本人の希望で決めたお気に入りのランドセルなので、それはそれは大事に扱っています。
まもなく卒業ですが、本人いわく学年で一番きれいなんだとか。
6年間ランドセルを使うのは、祖父母でも親でもなく子供です。
とっておきのお気に入りを買ってあげたいですよね。
ランドセルの機能など
昔と違って、ランドセルの機能もいろいろあります。
「A4フラットファイルが入るサイズがいい」
「傷がつきにくいものがいい」
「少しでも軽い方がいい」
「背中の通気性がいいものがいい」
「取っ手がついているものがいい」
「6年間の保証がついているものがいい」
など、子供にも祖父母にも分からない「お母さん目線のポイント」がありますよね。
このポイントは後々、子供自身の使い勝手のよさにも関わってくるのでとても重要です。
ランドセルの背負いやすさ
なにより一番重要なのが「背負い心地」です。
色やデザインや機能などは結局言われたとおりのものを選べばいいのですが、こればかりは実際に子供本人が背負ってみないと体に合っているかどうか分かりません。
「ランドセルの背負い心地なんてどれも一緒だ」と祖父母は言うかもしれませんが、体に合っていないランドセルは背負い心地が悪いだけでなく、実際のランドセルの重さ以上に子供の肩や腰に負担をかけてしまうので、より重く感じるそうです。
低学年のうちは体も小さいので特に、「背中がパカパカしないでフィットするもの、肩ベルトがずり落ちないでフィットするもの」を選ばないと毎日の通学が大変です。
いろんな種類のランドセルを試してみて、子供が「背負い心地がいい!」と感じるものでないといけませんよね。
以上のポイントを説明してランドセルは子供自身でなければ選べないことを伝えれば、おじいちゃんおばあちゃんにも納得してもらえるのではないでしょうか。
入学祝いにランドセルを買ってあげたい祖父母の気持ち
私も30年以上前、祖母にランドセルを買ってもらいました。
当時としてはかなり早いうちから「私が買ってあげるから」と申し出てくれていたようです。
祖母にとって私は初孫だったので、折々のお祝い事をとても楽しみにしてくれていたのだと思います。
ランドセルが売り出される時期に一緒にデパートに行って、真っ赤でつやつやピカピカのコードバンのランドセルを選んでくれました。
当時は赤か黒しかなかったし、幼い私には素材の違いなんてわからなかったので、母と祖母が「あれがいいこれがいい」と物色しているのを眺めているだけの記憶しかありません。
かなりあとで母に聞いた話によると、「もったいない」という母に、祖母は「いいものじゃなきゃだめよ!」と言って一番高いランドセルを買ってくれたそうです。
うちの息子の時に義母が「いくらでも払うから、気に入ったいいものを」と言ってくれたとき、おばあちゃんが私のランドセルを買ってくれたときのこのエピソードを思い出しました。
孫をお祝いしたい祖父母の気持ちって、本当にありがたいです。
おじいちゃんおばあちゃんがいない子もたくさんいますし、いても経済的な理由でランドセルのような高価なものを買ってあげられないという人もたくさんいると思います。
勝手に選んで押し付けられるのは困りますが、「入学祝いにランドセルを買ってあげたい」という気持ちはありがたく受け取って、子供が選ぶときに一緒についてきてもらったりするのもおすすめですよ。
まとめ
小学校の入学祝いに祖父母に買ってもらうことも多いランドセル。
孫に買ってプレゼントするのを楽しみにしているおじいちゃんおばあちゃんもいると思います。
お祝いしてくれる気持ちはとってもありがたいのですが、勝手に決められてしまうのは困りますよね。
祖父母の申し出には感謝しつつ、ランドセルを6年間使うのは子供自身なので、好みの色やデザインで、必要な機能を備えていて、子供の体に合った背負いやすいランドセルを買って、長く大切に使わせたいのだということを伝えてみてはどうでしょうか。きっと賛成してくれると思いますよ。