寒い冬には動物も植物も人も、まだかまだかと待ちわびた暖かい春。でも花粉症の人にとって、春はつらい季節でもありますよね。敏感な人は1月ごろからムズムズし始めることもあるそうです。
「そうなったらもう、外に布団を干すなんて考えられない!」という人におすすめの、外に干せない時期の布団のお手入れ方法についてご紹介します。
花粉症がつらくて布団が干せないときはそのままでいい?
花粉症がつらい人にとって、「花粉の時期は洗濯物や布団は外に干さない方がいい」というのは常識ですよね。洗濯物は部屋干しするとして、布団はどうしていますか?
「もし花粉症じゃなかったら、本当は暖かい春の晴れた日には天日干ししてふかふかのお布団で眠りたいけれど……花粉症がつらいから、しばらくの間は我慢しよう。」とか、
「冬は空気が乾燥していたし、まだ梅雨の季節じゃないからジメジメしていないし、暑い季節じゃないから汗もかいていないだろうし……この時期は仕方ないから、そのままでいいんじゃない?」と、何もお手入れをしない布団に毎日寝ている人もいますよね?
冬は確かに空気が乾燥していますし、春も夏のようにたくさんの汗をかいていないような感覚ですが、人は眠っている間も思っている以上に汗をかいていて、その汗は毎晩布団に吸収され、しだいに布団が湿気を帯びてジメジメとしてきます。
汗などで湿気を帯びた布団は、カビやニオイやダニを発生させる原因になってしまうのです。花粉症の人はカビやハウスダストにも敏感なので、花粉の心配ばかりして布団のお手入れをせずに使い続けると、かえって花粉症の症状を悪化させることもあるので注意が必要です。
布団が干せないときに必要な対策とは?
布団を天日干しできない時期にそのまま使い続けると、湿気・カビ・ニオイ・ダニ・ほこりなどが心配です。中でも湿気はカビやにおいやダニの原因にもなるので、主に湿気の対策が重要ですね。
湿気は先ほども書いたように寝ている間にかいた汗や部屋の湿度が主な原因ですが、敷き方によって布団の湿気は変わります。敷布団は畳の上に敷くのが一般的だと思いますが、フローリングの上に直接敷いて寝る人もいますよね。でも、その敷き方は要注意!というか、おすすめできません!フローリングは湿気を吸収しないので、直接布団を敷いて寝ていると布団が吸収した汗を発散できずにフローリングと布団の間に湿気が溜まってしまうのです。特に冬は温かい体温と冷たいフローリングの温度差で結露を起こすことがあるそうです。そうなると、「ジメジメ」というよりは「ビショビショ」になってしまい、数日でカビが発生しますので、もし床に直接敷いているなら今すぐやめましょう。
対策としておすすめなのは「すのこ」です。フローリングの上にすのこを置き、その上に布団を敷くことで湿気を逃す隙間ができますね。畳の上に布団を敷いている場合は畳に吸湿性があるので結露の心配はありませんが、畳の上に更にすのこを敷いて寝ることでより湿気が溜まりにくくなります。布団専用のすのこには朝起きた後にすのこごと布団を部屋干しできる便利な商品もあるので、外に干せない時期の湿気対策にはうってつけですよね。
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このように、毎晩の睡眠時にできるだけ湿気を発散させる敷き方をすることは大事ですが、それだけで安心はできません。天日干しなら日光の力で乾燥・殺菌・ダニ対策ができますが、それができない時期には別の方法でより効果的なお手入れをする必要がありますよね。
布団が干せないときのお手入れ方法
まず、布団はとにかく乾燥させましょう。すのこなどで部屋干しをするのは「除湿」です。それだけでなく布団乾燥機を使って高温で「乾燥」させることでカビやダニやニオイの対策になります。
できればこまめに行う方が効果的ですが電気代や労力を考えると、すのこなどで基本的な除湿ができていれば、数日おきで大丈夫です。布団乾燥機を使うと、布団がふっくらするので気持ちよく眠れますよ。
布団乾燥機をかけたら、ほこりやダニの死骸などを取り除くことも忘れてはいけません。掃除機に布団用ノズルを付けて、両面を隅々まで丁寧にかけていきます。布団専用の「レイコップ」は我が家でも使っていますが、とってもおすすめです!片面をサッとかけただけでもびっくりするほどのほこりが取れますよ。
掃除機やレイコップでかけにくい布団のふちのほこりは、コロコロクリーナーをかけると簡単に取り除けます。
まとめ
花粉症がつらくて布団を外に干せないときには、そのまま使い続けると花粉症の症状が悪化することもあるので、いつも以上に布団のお手入れが必要です。
特に重要なのが湿気対策。寝ているときにかく汗の量は思っている以上です。特にフローリングに直接布団を敷いている人は布団が吸い込んだ汗を発散できずに床や布団にカビが発生してしまうので、すのこの上に布団を敷くなど、除湿対策をしましょう。
基本の除湿対策をしたうえで、更に布団乾燥機を使ってカビ・ダニ・ニオイ対策を。その後、掃除機などでダニの死骸やほこりを取り除くことも忘れずに。
天日干しのお布団にはかないませんが、これらのお手入れで花粉症の時期でも快適なお布団で眠ることができますよ。