小学校に入学すると、担任の先生とのやり取りは主に連絡帳を使うようになります。
幼稚園や保育園の頃は先生から毎日の様子が綴られていたり、お迎えの時に直接聞けたりしていたと思うので、小学校に入学直後は物足りなさを感じる保護者も多いのではないでしょうか。
幼稚園や保育園の頃とは使い方が違う小学校の連絡帳。慣れるまでは書き方の決まりやマナーなどが気になりますよね。
この記事では、小学校の連絡帳の書き方や書き出しの文、保護者印の位置について書きました。
小学校の連絡帳の書き方に決まりってあるの?
小学校の連絡帳は基本的に、「欠席」「遅刻」「早退」「(体育などの)見学」といった事務的な連絡を担任の先生と交わすために使います。
そのほかにも、
「昨日こんなことがあっていつもより元気がないように見えますが、体調は良好ですのでご安心ください。」
など、担任の先生に知っておいてほしいことを書くこともあります。
逆に、「子供や友達に読まれたくない相談事」「友達などの個人名を入れた報告(トラブルなど)」は連絡帳に書かないほうがいいですね。
こういった場合には連絡帳ではなく、お手紙にして封筒に入れて渡したり、連絡帳に「先生にご相談したいことがあるので、放課後にお電話してもよろしいでしょうか」とだけ書いて、先生の都合を聞いて直接話した方がいいです。
このように、担任の先生と保護者の間で連絡帳は「報告・連絡・相談」といった事務的なことに使うものなのですが、中には先生に「一年間よろしくお願いします」「一年間お世話になりました」といった挨拶メッセージを書く人もいるようです。
とても丁寧な感じもしますが、実はこれ、賛否両論あるので注意が必要なんです。
先生によっては「保護者の方からのメッセージはとても励みになって嬉しい」という方もいますが、特に大事な用件でなくても一言メッセージをいただいたらお返事を書かなくてはいけないですよね。
クラスに一人か二人くらいならまだしも、もしたくさんの保護者から連絡帳にこういったメッセージをいただいたら、限られた時間の中で全員にお返事を書くのはものすごく大変です。
先生は授業時間はもちろん、休み時間や給食の時間にも、宿題のチェックをしたりテストの採点をしたり次の授業の準備をしたりと、一息つく間もないそうです。特に一年生は四時間授業が多いので、余計に時間が足りないですよね。
先生や学校によっては「事務的な連絡以外は書かないでください」という指示がある場合もありますが、そうでなくても「先生との交換日記」にならないように、必要な「報告・連絡・相談」だけを書くようにした方が先生の負担も少なく、印象がいいです。
小学校の連絡帳の書き出しはどうしたらいいの?
欠席や体育の見学などで連絡帳を書くとき、いきなり「熱があるのでお休みします」とか「今日の体育は見学します」とか用件だけ書くのはどうかな……?と迷ったりしませんか。
伝えるべきことはこれだけでも、これだけだとぶっきらぼうな感じがしてちょっと気になりますよね!
私は息子の連絡帳を書くときはいつも、
「おはようございます」か「いつもお世話になっております」のどちらかを書き出しに使っています。
欠席の連絡をお友だちに持っていってもらうときは、先生が連絡帳を見るのは必ず朝の授業前なので「おはようございます」が多いです。
息子が自分で先生に渡すような事務的な連絡のときは、朝のうちに出すのをうっかり忘れたりすることもあるので、「おはようございます」より「いつもお世話になっております」の方をよく使っています。
でも、どちらでも書き出しの文としては自然で一般的なので、気分で使い分けたり好きな方で統一したりしてもいいと思いますよ。
用件を書いたら、最後は「よろしくお願い致します。」で締めればOKです!
欠席や見学、その他さまざまなケースごとの文例は小学校の連絡帳の書き方欠席その他の文例☆相談事は注意が必要?も参考にしてみてくださいね。
小学校の連絡帳に押す保護者の印鑑の位置は?
連絡帳には、書いたあとに印を押すかサインを書きます。
連絡帳によっては欄に「保護者印」と書いてあるものもあるので、それならそこにハンコを押せばそれでいいのですが、何も記載がないものもありますよね。
縦書きだと上か下か、横書きだと左か右か迷うかと思いますが、マナーとしては縦書きなら下の欄、横書きなら右の欄に押します。
ただ、上の欄に印鑑があるからといって無礼だなんて思われることもないでしょうから、もし上の欄に押してしまっても気にしなくて大丈夫ですよ。
まとめ
小学校の担任の先生と保護者が「報告・連絡・相談」のやり取りをする連絡帳。
初めのうちはどう使えばいいのか、どう書けばいいのかなど、いろいろ迷うこともありますよね。
書き方は、書き出しと締めさえ決まっていれば間に用件を書くだけなので簡単です。
「こんなこと連絡帳に書いていいのかな?」と迷うようなときは、子供や友達に読まれてもいい内容かどうか、先生に「報告・連絡・相談」すべき内容かどうかを考えて決めると良さそうです。